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トヨタ:「カムリ」を全面改良-富士重の米工場にも生産委託へ(5)

トヨタ自動車は30日、世界戦略車である中 型セダン「カムリ」を約5年ぶりにフルモデルチェンジ(全面改良)し、同日国 内で発売したと発表した。渡辺捷昭社長は記者会見で、提携している富士重工業 の米国工場(SIA、インディアナ州)で新型カムリを生産委託する方向で最終 段階に入っていることを明らかにした。

国内で販売する新型カムリの排気量は2400㏄で、価格は247万8000円- 336万円。国内では堤工場(愛知県豊田市)で生産し、月間1000台の販売を目 指す。新型カムリの世界販売計画は初年度50万台、旧型も合わせると60万-65 万台を見込む。海外では中国・広州で06年央から、ロシアで07年末からそれぞ れ生産を開始する予定。

また、富士重の米工場への生産委託について、渡辺社長は「最後の詰めをや っている」と発言。生産車種について「カムリが有力な候補」と明言した。05 年11月時点での関係者の話によれば、委託生産は早ければ2007年にも開始し、 生産規模は10万-12万台になる見込み。

渡辺社長は、国内のセダン市場について「国内市場全体は以前に比べて小さ くなっているが、良い商品を出していけば、いけると思う」との見方を示した。 世界でも「中型セダンのポテンシャルは高い」とし、「特に生産している国、周 辺は需要がかなりあると思う」との考えを示した。

初代カムリは1980年発売。現在、世界8カ国で生産、100以上の国・地域 で販売している。05年9月には世界の累計生産台数が1000万台を突破した。05 年の世界販売実績は前年比2.3%減の59万3000台だった。

米国では5台に1台がカムリ

カムリは米国で最も売れている乗用車。米乗用車部門において、過去9年間 のうち8回トップに輝いており、05年の米国での販売実績は前年比1.4%増の 43万1703台、乗用車の5台に1台がカムリだった計算だ。競合車種はホンダの 「アコード」や日産自動車の「アルティマ」など。

日本ではガソリン車のみの発売だが、米国では3月にガソリン車を発売後、 ガソリンエンジン(排気量2400cc)と電気モーターを併用するハイブリッド車 を現地生産して5月に投入する予定。

トヨタは米国で人気の自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の乗用車 部門にカムリを投入し、07年から参戦する。ナスカーに参戦している日本車メ ーカーはトヨタだけ。

トヨタの株価終値は前週末比70円(1.2%)高の6020円。

--共同取材:井上加恵、藤村奈央子 Editor:Taniai

大久保義人 Yoshito Okubo (81)(3)3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

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