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ソロス氏:米金利が転換点に到達すれば、ドルは値を崩す恐れも

資産家で知られるジョージ・ソロス氏は 27日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でインタビューに応じ、 ドル相場見通しとロシア政府、ヘッジファンドなどについて以下の通りコメン トした。

◎2005年の外国為替市場でドルが上昇した理由について:

「説明は極めて単純だ。米国経済は住宅市場の活況がエネルギー価格高騰 による影響をはねのけたために、力強く推移した。利上げで金利格差が拡大し、 今もなお拡大は続いているもようだ。ただし金利が転換期と思われる地点に到 達すれば、ドルは一層値を崩しやすくなるかもしれない」

◎米国経済と世界経済について:

「住宅市場が沈静化するにつれて資産効果が薄れ、消費者はこれまでより も若干、貯蓄に積極的になり始める。これが米経済の成長減速につながり、引 いては世界経済全般に波及すると考えられる。07年に世界経済が減速すると 予想するのはこのためだ」

◎グーグルが中国の言論統制をけん制し、検索エンジンの機能を限定すること について:

「極めてやっかいで、非常に困った事態だ。グーグルは中国の利用者に対 して政府が検閲していることを伝えているわけであり、そういう意味でグーグ ルには依然問題がないと思われる。これは重要なメッセージだ。当局に協力し、 インターネット利用者を通報し、逮捕への道を開いたヤフーとは違う。ヤフー の行為は間違っている。グーグルが中国のインターネット利用者に対して検閲 の目が光っていることを伝える意思を固めたことは、中国の消費者にとって重 要なメッセージだと考えている」

◎ロシアのエネルギー政策とG8議長国としての立場について

「ロシアは自国よりも民主主義的な性格の強い政治体制を敷いたウクライ ナとグルジアに対し、エネルギーを武器として利用した」

「欧州はこれを機に、ロシア依存を見直すべきだ」

「この10年間にロシアで確立されつつあった民主主義的自由を、プーチ ン大統領が台無しにしようとしいることに、主要7カ国はかなり歯がゆい思い をしているに違いない」

◎ヘッジファンドの資金流出入が第4四半期に10年ぶりの出超だったことに ついて:

「ヘッジファンドは優れた資金運用手段だが、ようやく一般的に認識され るようになったばかりだ。これが市場を支配するような勢力になれば、市場全 体を上回る成績を残せなくなる。従って(資金流入の悪化は)自己修正的なプ ロセスだ。ヘッジファンドはやや、人気が出すぎてしまった」

「すでに資本と結びついたヘッジファンドが多数登場したため、今から新 たなファンドを立ち上げるのは一段と難しくなるかもしれない。手数料構造は 悪化すると考えられる」

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