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ハイテク株下落、世界株低迷の予兆か-インテルなどの決算が失望誘う

先週の株式市場では、半導体最大手の米イ ンテルやインターネットポータル(玄関)サイトの米ヤフー、欧州最大の半導 体メーカー、ドイツのインフィニオン・テクノロジーズなどのハイテク企業の 決算が失望を誘い、コンピューター関連株が下落した。過去のデータを見ると、 世界の株式相場はハイテク株が再び勢いを回復しなければ、下落しそうだ。

過去10年のうち、ハイテク株のパフォーマンスが市場全体を下回った年に は、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の ワールド指数も下落する傾向がある。米株の指標であるS&P500種株価指数も 1972年以来、コンピューター関連株のパフォーマンスが同指数を下回った年に は平均で下落している。

今週は、ソフトウエア最大手の米マイクロソフトや経営管理ソフト最大手 の独SAP、欧州半導体2位のSTマイクロエレクトロニクスなどのハイテク 企業が決算を発表する。2006年のハイテク株パフォーマンスが市場全体を下回 るかどうかの手掛かりが得られそうだ。

スティーブンズ・キャピタル・マネジメント(アーカンソー州リトルロッ ク)で運用に携わるウォーレン・シンプソン氏は「少なくとも市場予想に届い てくれるといいのだが」として、「もしマイクロソフトの決算内容がさえなか ったら、向こう半年間の相場の重しになるだろう」と語った。

ハイテク株は2004、05年連続で市場全体を下回った。2006年初めに始まっ た好調は先週、インテルとヤフーの決算発表をきっかけに途切れた。両社が17 日に発表した10-12月期業績がアナリスト予想に届かず、両社株は先週、それ ぞれ16%と15%下落した。

18日には携帯デジタル音楽プレーヤー「ⅰPod」の米アップルコンピュ ータとオンライン競売サイト最大手の米eベイが市場予想よりも軟調な見通し を示したことで状況は悪化。アップル株は先週11%下落した。さらに、インタ ーネット検索サイトの米グーグルは14%下落と、2004年8月の上場以来で最大 の週間ベース下落となった。

20日に決算を発表したインフィニオンが、回復しかけた相場に打撃を与え た。MSCIワールド指数は1.9%安で週を終え、年初来の上昇は1.9%となっ た。MSCIのハイテク株指数は先週、4.5%安となり、年初来上昇率は1.7% とワールド指数を下回った。1995年以来、ワールド指数のパフォーマンスがハ イテク株指数を上回った年には、ワールド指数は平均で6.5%下落している。

それでも、先週の株価下落がこの程度に収まったのは、企業の設備投資拡 大がコンピューターソフトウエアやハードウエア会社の業績を押し上げるとの 期待があるためだ。マイクロソフトが今年発表予定の基本ソフト(OS)「ウ ィンドウズ」の新バージョン「ビスタ」は、ハードやソフトの入れ替えを促し、 設備投資拡大の起爆剤になると期待されている。

調査会社トムソン・ファイナンシャルがまとめたアナリスト予想平均によ ると、マイクロソフトが26日に発表する10-12月期決算は3%増益が見込ま れる。SAPは25日に決算を発表する。ブルームバーグ・ニュースがまとめた 予想中央値では14%増益の見込み。

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