コンテンツにスキップする

ファミリM:丸ヨ西尾と組み北海道に進出-セイコーとの連携も視野へ

コンビニエンスストア業界3位のファミリーマート は19日、北海道を地盤とする食品・酒類卸業会社の「丸ヨ西尾」(札幌市)とコンビニ 事業を展開するための運営会社(エリアフランチャイザー)を設立すると発表した。丸 ヨ西尾は北海道コンビニ最大手のセイコーマートの親会社。今後、ファミリMとセイコ ーとの連携が期待される。

両社が設立するのは「北海道ファミリーマート」。本社は札幌市に置く予定で1月 末にも発足する。出資比率は丸ヨ西尾が51%、ファミリMが49%。社長は丸ヨの西尾長 幸社長が兼務する。新会社は向こう3年間で道内に50店を展開する計画で、第1号店は 今夏に札幌市内で開店する予定。

ファミリMは岩手県以南の45都府県(エリアFC含む)6628店を展開。伊藤忠グ ループの総合力を生かして商品開発や店舗展開などを行っている。空白地域だった北海 道と青森県に06年内に出店する計画で、全都道府県への出店を完了する。

ファミリMの上田準二社長はこの日の記者会見で、「札幌市は250万人の人口に対 して既に1200店のコンビニ店があり、限界に近い。単独展開も考えたが、丸ヨ西尾さん は北海道で流通網を確保しており、ファミリMらしいコンビニを北海道でできると判断 した」と説明。セイコーマートとは相互に商品開発面で連携する意向だと述べ、「セイ コーの商品開発力をファミリMに転用したい。ファミリMはセイコー向けに自社商品を アレンジして活用していきたい」とした。

一方、丸ヨの西尾社長は「セイコーマートとファミリMの商品は意外とだぶってい ない」と指摘、商品面での連携を深めながら将来的には関係強化を図る意欲を示した。

セイコーマート

セイコーは1971年に第1号店を出店。現在の道内店舗数は886店(関東などを含め ると全国で997店)、道内随一のコンビニチェーンを形成している。

コンビニ業界内にあっては「北海道で強い商流を有している」(ファミリMの上田 社長)とみられており、セイコーの動向に対する業界内の関心も以前から強かった。

親会社の丸ヨは1940年の設立。ファミリMの親会社である伊藤忠商事は2002年7 月に丸ヨに出資、現在は丸ヨの発行済み株式の1.0%を保有している。今回の提携を機 に丸ヨと伊藤忠グループの卸企業との協業が進むか、という記者団の質問に対して西尾 社長は「北海道で独立系卸として生き残りたい」と回答。独自路線を堅持する意向を示 した。

2-3年内に業界再編・淘汰も

ファミリMは今期も338店の出店を計画、国内ファミリM本体の06年2月期チェー ン全店売上高は前期比4.1%増の1兆390億円に拡大する見通しだ。台湾や韓国などの 海外店舗を加えると、グループの総店舗数は1万2248で、コンビニ3強の一角を占める。

今後、ファミリMとセイコーが資本提携に発展した場合、国内コンビニ業界の勢力 地図が変容する公算も大きい。

これに先立ち伊藤忠は今月18日、中京地区に地盤を置く大手スーパーのユニーと業 務面で包括協力すると発表。ユニー傘下でコンビニ業界4位のサークルKサンクス(06 年2月末予定店舗数6425、チェーン全店売上高9348億円)がファミリMといずれ連携 するのではないかとの憶測が広がっている。

ファミリMの上田社長は、ファミリMとサークルKの提携の可能性について、「現 時点では考えてない」としたうえで、「コンビニの2-3年後を考えると2位以下は生 き残りのためどのようなこともあり得る。業界再編や自然淘汰が進む」と付け加えた。

現在の国内コンビニ業界地図は、首位のセブン-イレブン・ジャパンの店舗数が1 万985店で、今通期のチェーン全店売上高目標が前期比4.8%高の2兆 5570億円、2位 のローソンが店舗数8218で、チェーン全店売上高の目標値が1兆円3910億円。業界再 編機運が徐々に強まっている。

ファミリーマートの終値は前日比70円(1.9%)高の3710円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE