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大和SMBCが誤発注、三井住友FG株で大量の売り―損失5億円(6)

法人業務専門の大和証券SMBCが13日の 東京株式市場で、大量の誤発注をしたと発表した。実際に注文するべき銘柄と間 違えて三井住友フィナンシャルグループ株式に2万5000株の売り注文を出し、一 部の売買が成立。午前中に大半を買い戻したが、それにより約5億円の損失が発 生したという。この注文が株価に影響を与えた可能性があるとして公表した。

証券会社による誤発注としては、昨年12月のみずほ証券、今年に入ってから の日興シティグループ証券に続くもので、過去1カ月余りで3件も発生した。い ずれも法人取引専門の証券会社で起こっており、誤発注を未然に防ぐための手続 きの見直しなど内部管理体制の早急な強化が必要となる。

大和SMBCの発表によると、同社は13日、午前の寄り付きまでに誤って出 した売り注文を、午前9時過ぎに誤発注と気付いて取り消したが、113万円で1 万3417株の売買が成立。その後、午前中の取引で、ほぼ買い戻した。取り消すこ とができずに売り注文が成立したのは、金額で152億円となる。関係者に迷惑を かけ、お詫びするとともに、再発防止策の徹底を図るとしている。

大和証券グループ本社の河村謙史広報部長よれば、原因は銘柄の記入間違い で、取引終了後に集計したところ、損失は約5億円にのぼった。当初は3億円程 度とみていた。機関投資家1社からの注文を受けた女性アシスタントが銘柄と会 社コードの両方を間違えて伝票に記入し、トレーダーに渡した。大量売買のアラ ームが鳴ったが、トレーダーはそれを解除して注文を入れたという。

河村部長は「単位としては200億-300億円の注文額になるので、ミスの単 位としてはかなり大きい」との認識を示した。東京証券取引所と金融庁には午前 中に報告したという。

三井住友FGの株価は午前中、前日比4万円(3.4%)安の113万円で取引を 開始し、一時は112万円まで値を下げ、その後119万円まで上昇。同1万円 (0.9%)高の118万円でこの日の取引を終了した。

最近の誤発注では、12月8日にみずほ証券が東証マザーズ市場のジェイコム 株で発行済み株式の40倍もの大量の売り注文を出し、400億円の損失を出した。 また、日興シティグループ証券も日本製紙グループ本社株で1月4日に買いの株 数を3桁多く間違える誤発注をしたばかりだった。

大和SMBCは、三井住友FGが6日に発表した株式の公募・売り出しなど による6000億円規模の自己資本増強策で、主幹事証券を務めており、三井住友F G株は現在、投資家の需要を集めるマーケティング中にある。大和SMBCは大 和証券グループ本社と三井住友FGの合弁証券会社。

大和証券グループ本社株の13日終値は前日終値と変わらずの1317円。

--共同取材:藤田 淳子 Editor: Asai

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