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谷垣財務相:スノー長官との会談では人民元を議論-ドル円触れず

米ワシントンを訪問中の谷垣禎一財務相は 11日午前、スノー米財務長官とチェイニー米副大統領と相次いで会談した。財 務相は会談後宿泊先のホテルで記者団に対し、スノー長官との会談では人民元 相場の柔軟性拡大の必要性を巡り意見交換したものの、ドル・円相場について は、議論しなかったことを明らかにした。

中国の人民元改革について財務相は「随分議論して仕組みをいろいろ作っ ているが、運用の仕方でもう少し踏み込んで頂ける余地がある」と指摘。その うえで、柔軟性を一段と向上させることは、「中国経済のみならず世界経済の安 定にとって役に立つ」との認識を示した。さらに中国が昨年7月に実施した人 民元改革について、「多少習熟には時間がかかるが、慣れてきたら制度(の趣旨) を生かす運用をすべきだ」との考えを改めて示した。

中国は昨年7月21日夜に人民元とドルのペッグ(連動)制を廃止し、管理 フロート制に移行した。対ドルで人民元を2.1パーセント切り上げたものの、そ の後は小幅な変動にとどまっている。中国が11日発表した同国の昨年の貿易黒 字は前年比3倍増の1020億ドルと、過去最高を記録した。これを受けて巨額の 対中赤字を計上する米国では保護主義的な圧力が増大する可能性がある。

チェイニー副大統領との会談でも中国経済について議論。谷垣財務相は「中 国の台頭を脅威と捉える人もいるが、チャンスとして捉えるべきだ」とする一方、 「あれだけ大きな国があれだけのスピードで成長していると、そこに脆弱な部分 や世界経済に対する摩擦がないはずがない」と指摘。そのうえで中国は「世界の ステークホールダーとして役割を果たしていくべき」と強調した。

財務相はドル・円相場の動向について議論はなかったかとの質問に対し、 「まあそういうことですね」と述べた。またチェイニー副大統領とスノー財務長 官との会談では「ポスト小泉」について、話題に上らなかったと語った。

谷垣財務相は同日午後、世界銀行のウルフォウィッツ総裁、バーナンキFR B次期議長、ハバード大統領補佐官(国家経済会議議長)とも会談する予定。

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