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フランクリン・テンプルトン:中国投信市場に期待―将来見据えた戦略

上場資産運用会社としては世界最大の米フラ ンクリン・リソーシズ傘下のフランクリン・テンプルトンのジャック・リン氏 (39)は2003年、中国で資産運用の合弁会社を設立するため上海に降り立った。

同社の合弁は中国で外資による資産運用会社の最初の1社となり、同氏は 投資信託を1本立ち上げ、およそ8000万ドル(約93億円)を運用している。 だが、フランクリンが世界で運用している4530億ドルと比べると、まだごくわ ずかな規模にすぎない。

フランクリン・テンプルトンと中国の国海証券との合弁会社の責任者であ るリン氏は、「このビジネスでは長期的な視点を持つことが必要だ。この市場を 乗り切るのに必要な持久力と技術、ノウハウを誰が持っているか間もなく分か るだろう」と話す。

クレディ・スイス・グループや英HSBCホールディングスといった金融 機関も中国での投信運用の成功に賭けている。中国本土の株式相場下落、外資 規制、ファンドの直販ルートがないことは、外国企業による中国市場への参入 を思いとどまらせることにはならない。中国の1兆6500億ドルに及ぶ家計貯蓄 と成長し始めた年金基金市場は、いずれは利益をもたらすと見込んでいる。

中国政府が02年12月に外資と中国企業との資産運用合弁の設立を認めて 以来、中国企業と提携を結んだ外国の資産運用企業は20社となったが、運用額 が10億ドルを超えたのはまだ5社にとどまっている。

オランダのINGグループ・アジア太平洋投資運用部門のクリストファ ー・ライアン最高経営責任者(CEO)は、「中国市場はまだ初期の段階だ。わ れわれは限られた範囲の証券しか取り扱っていないし、ファンドの販売システ ムは成熟市場に比べると効率的でない」と述べている。

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