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日興シティ:4日に日本紙株の取引で誤発注-2株買いを2000株に(4)

日興シティグループ証券は5日、日本製紙グ ループ本社の株式取引に関して、4日午前に誤発注があったと発表した。4日午 前10時46分に同社の2株の買い付け注文を、誤って2000株として発注し、東 京証券取引所で執行したとしている。

日興シティでは、この取引が同社の株価に影響を与えた可能性があり、また 社内の管理不備が認められることから、東証とも相談のうえ、公表したという。 関係者に迷惑をかけたことをお詫びするともしている。

4日の日本紙株の取引では、日興シティが誤った買い注文を入れた午前10 時46分の直後に急騰。一時、ストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)となる前 営業日比5万円(11%)高の52万2000円まで上昇した。終値は同3万8000円 (8.1%)高の51万円だった。5日午前終値は前日比7000円(1.4%)安の50 万3000円と反落。この日は一時、同1万9000円(3.8%)安の49万1000円ま で下落した。

日興シティによると、誤発注となったのは同社の従業員が個人取引として行 った注文。この従業員は日本紙の株価について、50万2000円前後で推移してい たのを502円と桁数を勘違いし、その結果、株数についても勘違いして注文を出 した。日興シティでは、従業員の株式などの売買を審査するコンプライアンス担 当者も、株価や株数を勘違いしたまま承認を与えたという。

日興シティでは「マーケットに大きな影響を与えたこともあり、会社として 反対売買することを検討している」(広報室のネハ・クマール氏)としている。 反対売買により損失が発生した場合などの対応については今後、検討する。

一方、日本製紙グループ本社では、同社株の誤発注問題に関して「早期に株 価が落ち着くことを望む」(広報室の菊山博室長)とコメントしている。

東証では異常な売買注文などに関して監視を強めているが、今回の取引が誤 発注とは認識できなかった。日本紙の発行済み株式数は約111万株で、過去半年 間の1日当たりの平均出来高は約4500株だった。

東証の中尾友治報道課長によると、4日午後2時前に日興シティから連絡が 入ったことで誤発注であったことを認識。その後、同11時過ぎに日興シティか ら内部管理の不備が認められたとの連絡が入ったという。

証券会社の誤発注問題では、みずほ証券が昨年12月に新規上昇したジェイ コム株式を「61万円で1株の売り」を「1円で61万株の売り」と誤り、発行済 み株数の42倍の売り注文を出した。その結果、株式受渡日に現金で強制決済す るという異例の事態となったこともあり、金融庁は誤発注の再発防止のため、す べての証券会社に対し、1月20日までに株式発注業務の内部管理体制などの点 検を求めていた。

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