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【きょうのチャート】「わずかな」長短金利差逆転現象は「持続」せず

米ゴールドマン・サックス・グループのエ コノミストらは、米国債のイールドカーブ(利回り曲線)について、「長短金 利が時々わずかに逆転するタイプと、大幅かつ持続的に逆転するタイプ」を区 別している。同社は景気の先行きを楽観視しており、経済の「安定成長」を予 想した。

ゴールドマン・サックス・インターナショナル(ロンドン)のグローバル 市場エコノミスト、トーマス・ストルパー氏は、「利回り曲線のフラット(平 たん)化は現在のところ、米国の景気サイクルにとって危険な領域に達してい ない」と指摘。長短金利の逆転ではなく、平たんな利回り曲線は「巡航速度で 進む景気に一致してきた」との見方を示した。

年債の利回り格差(スプレッド)を示したものだ。ストルパー氏は、このデー タの方が長期間にわたるため、一般的に使用されている2年債と10年債のス プレッドに代えて分析しており、これら2つのスプレッドには「高い相関関係」 があると説明した。

このチャートによれば、1973年の第一次石油危機より前の平均スプレッ ドは、18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。73年以降の平均は40 bp(紫の線)。現在のスプレッドは10bpで、長短金利逆転に近づいている。 ストルパー氏は、景気停滞やリセッション(景気後退)は、73年や90年に見 られたような持続的で大幅な長短金利の逆転がシグナルになるとしている(赤 い長方形)。「比較的平たんな利回り曲線は、第1次石油危機前の低いインフレ と生産性の伸びが見られた環境ではよく生じていた」と述べた。

ゴールドマンの米経済チームは、「金融政策が一時的に引き締め過ぎとな ることや、この利回り曲線で長短金利が逆転することを」予想しているが、ス トルパー氏はそうした状況になったとしても「2007年の景気見通しには悪影 響はない」との見方を示した。

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