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ホンダ:各店年100台以上販売で採算確保へ-アキュラ国内戦略(2)

ホンダの福井威夫社長はブルームバーグ・ ニュースとのインタビューで、2008年秋に国内導入する高級車ブランド「アキ ュラ」について、「1店舗年間300-400台だと十分利益が出るだろうが、100 台くらいだとかなりきつい」と語り、各店100台以上を販売して採算を確保した い考えを明らかにした。また当初立ち上げるアキュラの100拠点は、既存の販売 網を統合して来春つくるホンダ店から切り替えて展開する方針も示した。

インタビューは22日に行った。福井社長はアキュラの国内戦略について 「数を売ろうとは思っていない」と語り、「重要なのは1拠点1拠点がビジネス として採算が取れるようにすること」と強調。さらに「あまり拠点数を増やすこ とは得策ではない」と述べ、「小さくスタートして、日本の需要構造が2極化し 高級車需要が高まれば、また投資して強化する」として、需要動向をにらみなが ら拠点展開する考えを示した。

ホンダはアキュラの国内導入に先立ち、「プリモ」「クリオ」「ベルノ」の 3系列で展開している約2400拠点を新しい「ホンダ」ブランドに統一する。福 井社長はこのうち「100拠点程度がアキュラになる」と述べた。

「アキュラ」は「アキュラ」

国内での営業開始時は5車種程度を販売する。福井社長は「日本のアキュラ を作るということではなく、米国で売っているアキュラの商品をそのまま持って 来る」と語り、米国と同一商品を投入する方針を明らかにした。米国では現在、 最高級セダン「RL(日本名:レジェンド)」や中型セダン「TL(同インスパ イア/セイバー)」、小型セダン「TSX(同アコード)」、SUV(スポーツ 型多目的車)「MDX」などを販売している。

現在は日本でホンダブランドの「レジェンド」として売っているモデルを、 米国でアキュラブランドの「RL」として販売するなど市場に合わせてブランド を使い分けている。福井社長はこうした現状に対して、「開発効率をどれだけ阻 害しているか」として問題視し、今後は「国に合わせて作ったりしない」と強調。 「『RL』は次のモデルからは『レジェンド』としては売らない。『RL』は 『RL』だけにする」との意向も示した。

欧州展開の可能性

アキュラブランドの車は今後、世界中でアキュラブランドとしてだけで展開 する戦略に変えていく方針。福井社長は「研究所の体制を変えてアキュラ専用開 発チームを作る」と言い、「結果として米国のアキュラがもっと価値あるものに なる」と期待を寄せている。

アキュラは現在、米国、メキシコ、カナダ、香港で展開。日本に先立ち、来 春には中国で導入する予定。欧州市場ではレジェンドを販売しているが、福井社 長は「アキュラでつくった車はあくまでアキュラ(として売る)。アキュラにホ ンダバッジを付け替えて投入することは避けたい」と述べ、将来的には、欧州市 場でも現在のレジェンドはアキュラブランドに一本化していく考えを表明。具体 的な欧州市場などへの展開は「まだ考えていない」としながらも、「各地域(の 本部)がどう判断するかだ」と語り、実現に含みを持たせた。

アキュラは1986年に米国で展開を開始したプレミアムブランド。調査会社 JDパワーの顧客満足度ランキングでは、常に上位を維持しており、2000-05 年までは3位から8位の間にランクインしている。北米での昨年販売実績は22 万台を超え、年間販売の最高記録を更新した。

ホンダの株価終値は前日比50円(0.7%)安の6820円。

--共同取材 小松哲也 Editor: Taniai

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