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石連会長:来年、原油は55ドル中心に-新日石が減産解除へ

石油連盟の渡文明会長(新日本石油会 長)は21日の定例記者会見で、国際指標となっているニューヨーク原油価格 について、来年は1バレル=55ドルを中心に変動するとの見通しを示した。ま た国際石油開発と帝国石油の統合計画発表について「世界に通用する上流企業 が形成されるのは良いこと」と語った。また、新日石が1月の原油処理量とし て6%増(12月は5%減)を計画していることを明らかにした。

渡会長は、中国を中心とした需要増加、石油輸出国機構(OPEC)の供 給余力の低下、中東などの地政学リスクなどを背景に現在の原油価格が55-60 ドル程度で推移する状態に戻ったとの見解をあらためて表明したうえで、「予 想外の出来事が起きない限り、現在の状態が続く」と述べた。

国際石油開発と帝国石油、新日本石油は19日、国際石油と帝石の統合を 推進するとともに、統合会社と新日石が提携することで合意したと発表した。

これについて渡氏は石油連盟会長としての立場で、無資源国である日本に おいて「上流開発の中核企業が形成されることは良いこと」との見解を表明。 そのうえで、上流、中流、下流の一貫操業体制を持つ総合エネルギー企業の育 成が政策目標となっていることを挙げ、「そういう方向で展開されることが望 ましい」と語った。

また渡会長は新日本石油会長として、06年1月の原油処理量は前年同月比 6%増の日量102万4000バレルを計画していることを明らかにした。このと ころの厳しい寒波を受けて灯油需要が拡大していることから、12月までの減産 措置を解除し、「ほぼフル稼働になる」(渡会長)見通し。現行の生産水準と 今後平年並みの気温が続いた場合、12月末の灯油在庫は342万キロリットルと 推定しており、過去平年水準(約350万キロリットル)よりもやや少なめにな るとみている。

新日本石油の株価は前日比7円(0.8%)安の913円。

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