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明治安田社長:顧客満足を優先、収益はその結果-新計画は1月に(2)

明治安田生命保険の松尾憲治社長は、20 日のブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、一連の保険金不払い 問題を受けて、収益拡大よりも顧客の満足を優先し、その結果として収益を上 げる方針に転換するとの決意を語った。ただ、当初は12月中を予定していた 中期経営計画の策定が来年1月にずれ込む見通しだ。

松尾社長は、不払い問題が発生した経緯について「保険金詐欺が相次ぎ、 モラルリスク対策を強化するなか、逆ざやを抱え厳しい経営状態が続き、死差 益の拡大という方針を打ち出した」と述べ、「その結果、保険金支払い担当部 署で支払いを抑制する目標をつくってしまった。本来モラルリスク対策だった ものが不適切な不払いにつながってしまった」と原因を説明した。

経営の反省点として、「死差益の拡大というのを掲げたなかで、不適切な 不払いが起こらないように、きちっとチェックする機能を強化すべきだった」 と振り返り、今後の方針では「お客様を大切にする会社に変わる。その結果と して、収益をあげさせていただく」との考えを示した。

中期経営計画は来年にずれ込み

同社では現在、2006年から08年3月までの中期経営計画と、新風土創造プ ロジェクトから成る「明治安田再生プログラム(仮称)」を作成中だ。その策 定状況については、「本来12月中と思っていたが、検討が遅れている。1月中 には策定を終わりたい」と語った。

中期経営計画の内容に関しては、「業務改善計画のなかで当然ガバナンス の問題もあるが、それ以外にも経営資源の配分、人事政策、資産運用の考え方、 資本政策などを含めて策定している」と述べ、「基本的には、お客様を大切に する考え方を全体として貫きたい」と強調した。

顧客満足度と株式会社

また、明治安田生命は、新中期経営計画を推進する間に、相互会社から株 式会社への転換について方向性を決定する考えだが、その際には「株式会社に 転換しても上場しなければ意味が無い」と述べ、非上場の株式会社という選択 肢を排除する考えだ。「上場すると、毎日株価によってマーケットの評価を受 ける。これは注目して経営しなければいけない。社会を意識した経営がより強 まる」とし、株式上場のメリットを指摘する。

一方、株式会社になると株主から収益拡大を求められるが、同社が目指す 「収益よりも顧客満足度の優先」という方針と矛盾しないのか、との見方につ いては「従業員の意識のなかで収益を優先するということではなくて、お客様 を大切にするということを優先するということ」と説明。「もちろん株式会社 化をする場合は、収益の在り方の問題として、お客様ありきで、収益がそれに ついてくるという考え方で全職員に仕事をしてほしい」と語った。

--共同取材:柿崎 元子、 青井 康恵 Editor:Asai

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