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米国株:3日続落、小売りやテクノロジー株が安い-医薬品株は上昇

米国株式相場は3日続落。10月以来で最長 の値下がりとなった。年末商戦が予想を下回るとの懸念から小売りやテクノロジ ー株が下げた。

株式は朝方、製薬大手のファイザー中心に高くなったが、正午すぎから全般 的に売り物がちとなり、主要株価指数は下げに転じた。年末前に追加資金を投じ ることに後ろ向きな投資家が増えた。ヘッジファンド、イークル・アソシエーツ (フロリダ州パームビーチ)のリチャード・イークル氏は「クリスマスの上昇相 場を期待している投資家も多いが、上げ相場はすでにピークを付けた」と述べた。

ダウ工業株30種平均は前週末比39.06ドル(0.4%)安の10836.53ドル。 S&P500種株価指数は同7.40ポイント(0.6%)下げて1259.92。ナスダック 総合指数は29.74ポイント(1.3%)値下がりして、2222.74。

製薬大手のファイザーは堅調。同社のコレステロール降下剤「リピトール」 のジェネリック(後発医薬品)開発の認可を求める訴訟で、連邦地裁が原告側の 主張を退け、ファイザーの特許の有効性を認める判断を下したことで、買いが膨ら んだ。ファイザー以外の製薬大手も追随して高くなった。

値下がり銘柄増える

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は約4対1。値下がり銘柄 数は10月以来、最多だった。出来高概算は16億6000万株。

ジョンストン・レモン・アセット・マネジメント(ワシントン)で1億 6000万ドルの資産運用に携わるデービッド・ストラウス氏は、「投資家は下げ 相場で動きが取れなくなることを避けたいと考えている」と述べ、「投資家はお そらく1月が下げ相場になることを懸念している」と話した。

ファイザーは急伸。デラウェア州連邦地裁のジョゼフ・ファーナン判事は 16日、インドのランバクシー・ラボラトリーズが「リピトール」のジェネリッ ク開発の認可を求めて起こした訴訟で、ランバクシー側の主張を退けた。同判事 は、ランバクシーのジェネリックはファイザーの特許を侵害することになるとの 判断を示すとともに、2011年までジェネリックの開発を阻止するファイザーの 2つの特許の有効性を認めた。

UBSのアナリスト、カール・シーデン氏とルーペシュ・パテル氏は顧客向 けリポートで、今回の判決を受けて「業界全体でみて、特許保護をめぐる不透明 感が緩和されると」と指摘した。

他の製薬会社では、メルクが上昇。ドイツ銀行のアナリスト、バーバラ・ラ イアン氏は、メルクが先週、調査事業の再編とコスト削減を発表したのを受けて、 同社の投資判断を「買い」に引き上げた。S&P500種株価指数に採用された製 薬会社で構成する指数は2.5%上昇した。

年末商戦

家電小売りチェーンのラジオシャックが下げ、小売株の下げの中心となった。 S&P500種株価指数に採用される小売株で構成する指数は1.3%下げ、今月に 入ってから最大の値下がりとなった。ベスト・バイやフェデレーテッド・デパー トメント・ストアーズが下げた。

米国際ショッピングセンター評議会(ICSC)は、今年の年末商戦では、 サックスなど高級小売店が業界平均を上回る伸びを遂げると予想した。百貨店各 社の今年の年末商戦売上高は、平均で前年同期比2%増が見込まれる。

ラジオシャックは、バンク・オブ・アメリカのアナリスト、デービッド・ス トラッサー氏が投資判断を「中立」から「売り」に引き下げたことが嫌気された。 半導体株も安く、インテルやテキサス・インスツルメンツが安い。

一方、米家電量販2位のサーキット・シティ・ストアーズは高くなった。同 社の第3四半期(9-11月)決算は、1株当たり6セントの利益となり、前年同 期の1株当たり3セントとの赤字から改善した。同社は通期の増収率予想を最大 10%に引き上げた。9月時点では最大8%を予想していた。

ヘルスケア・サービスは売られる

医薬品株が上げる一方、ヘルスケア・サービス企業の指数は1.2%値下がり した。ウェルポイントのほか、ユナイテッドヘルス・グループ、エトナ、ケアマ ークRxが安い。CIBCワールド・マーケッツの上場株トレーディング責任者、 ダニエル・マクマホン氏は、「ジェネリック薬は医療管理会社にとってコスト低 下につながるため有益だ」と述べ、今回のファイザーに対する判決で「長期的な 懸念が残るのは間違いない」と話した。

公益株は下落。メリーランド州の電力大手、コンステレーション・エナジ ー・グループが下げの中心となった。フロリダ州の同業大手FPLグループは、 コンステレーションを110億ドルで買収すると発表した。コンステレーションの 株主は保有1株に付き、新会社の株式1.444株を受け取る。コンステレーション の1株当たりの買収価格は62.02ドル。

ガムコ・インベスターズで280億ドルの資産運用に携わるバリー・エイブラ ソン氏(ニューヨーク在勤)は、1株当たりの買収価格は一部投資家の予想を下 回った。FPLも安い。テキサス州の公益会社、TXUも下げた。

ゼネラル・モーターズ(GM)も軟調。同社の米国自動車販売が12月に減 少したとの業界リポートが嫌気された。フォード・モーターも安い。フォードは、 格付け会社のフィッチ・レーティングスがフォードの債務をジャンク級(投資不 適格)に格下げしたことも弱材料。フォード債は格下げにより、リーマン・ブラ ザーズ・ホールディングスの投資適格級社債インデックスから除外されることに なった。

ケーブルテレビ(CATV)会社、ケーブルビジョン・システムズが安い。 同社は条件で債券発行契約に違反があったことが判明したのを受けて、30億ド ル規模の特別配当計画を取り消した。

--共同取材 ニューヨーク Hilary Johnson Editor: McElroy.

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