コンテンツにスキップする

米社債:16日までの週は180億ドル起債、年初来で04年通年を上回る

16日までの週の米社債発行市場では、LB O(レバレッジドバイアウト)の対象となるレンタカー会社の米ハーツや金融 サービス会社CITグループが、合わせて180億ドル(約2兆800億円)を起 債した。2005年年初来の発行規模は、前年を上回った。

ハーツは15日、27億ドルを起債。ジャンク(高リスク・高利回り)債とし て今年2番目の規模だった。CITは12億ドルを変動利付債で調達した。週の 起債規模は2005年の平均を40%上回った。先週は、調達コストが低下し起債に は好環境だった。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明をきっかけに 利上げ終了が近いとの観測が浮上し、社債投資の人気も高まった。

パイオニア・インベストメント・マネジメントで70億ドル相当のジャンク 債運用に携わるシニア・バイスプレジデントのマーギー・パテル氏は「投資家 は高利回りを求めて、リスクテイク(受け入れ)に積極的になっている」と話 した。

16日までの週の米10年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下し4.43%で終了。メリルリンチによると、投資適格級社債の平均 スプレッド(米国債との利回り格差)は変わらずの98bpだった。過去5年の 平均は約140bp。

ブルームバーグ・データによると、年初来の社債発行高は6560億ドルに達 し、2004年通年の6390億ドルを上回った。通年の米社債発行高の過去最高は 2001年の6757億ドル。

16日終了週のジャンク債発行高は、13週ぶり高水準の85億ドルだった。 年初来の合計は980億ドルとなり、2004年通年の1360億ドルに比べ低水準にと どまっている(ブルームバーグ・データ)。メリルリンチのジャンク債ストラテ ジスト、クリストファー・ガーマン氏は、「企業は資本コストの低さを十分に活 用しなかった」と述べた。メリルによると、16日終了週のジャンク債平均スプ レッドは5bp拡大の365bpだった。

年末は例年、社債発行は少ない。モルガン・スタンレーのクレジットスト ラテジー責任者、グレゴリー・ピーターズ氏は「向こう2週間は活動に乏しい 市場となるだろう」と述べた。

調査会社AMGデータ・サービシズによると、14日までの1週間にジャン ク債ファンドからは3億1900万ドルが流出した。年初来の純流出額は109億ド ルに達し、1992年以来で最高のペースとなっているという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE