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いすゞ:自動車鋳物を連結会社化、子会社と株交換-鋳造を集約(7)

いすゞ自動車は16日、鋳造部品メーカー の自動車鋳物が、いすゞの100%子会社でシリンダーブロック製造のいすゞキャ ステックと株式交換し、自動車鋳物がいすゞの連結子会社になると発表した。両 社は株式交換から1年後をめどに経営統合する予定。いすゞはグループ内の鋳造 技術を集約・強化して商品性能を向上させ、トラックやディーゼルエンジンの拡 販を目指す。

株式交換はキャステック1株に対し、自動車鋳物154株を割り当てる。自動 車鋳物はこれにより1540万株の普通株式を発行する。株式交換の実施は06年3 月31日を予定。経営統合の形態などに関しては今後、詰めていく。

株式交換によって、いすゞの自動車鋳物に対する出資比率は31.45%から

54.91%と過半数になり、自動車鋳物はいすゞの持ち分法適用会社から連結子会 社となる。いすゞは今回の子会社の異動に伴う06年3月期の業績予想への影響 はないとしており、07年3月期への影響は06年5月の決算発表で公表するとい う。

いすゞの片山正則執行役員は会見で、グループ会社統合の狙いについて「今 後さらに需要が伸びると見込んでいるディーゼルエンジンには高性能化や環境対 応が求められ、それに耐え得る鋳物が必要。鋳物技術の向上は欠かせない」と語 った。国内トラック市場の大きな成長が今後見込みにくいため、いすゞは国内か ら需要の高い海外へとビジネスの軸足を移している。こうした背景からも片山執 行役員は「体力のある今のうちに対策を打っておかなければならない」と判断し たと説明した。

自動車鋳物は現在、売上高の8割がいすゞを中心としたグループ会社向けで、 残りの2割がその他企業向けとなっている。会見に同席した自動車鋳物の筒井宏 昌社長は「今回の提携・統合により、グループ企業以外に売る外販比率も上げて いきたい」としている。また、「今回の経営統合は技術力の向上が目的であり、 リストラなどは一切考えていない」と付け加えた。

みずほインベスターズ証券の斎藤綾一アナリストは「鋳物などはいろいろと 投資がかさみやすい。いすゞがグローバル展開を強化するなかで、両社を統合し たほうが効率的と判断したのだろう」とみている。

自動車鋳物の05年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.8%増の358億 円、営業利益は5.2%増の31億円、経常利益は10%増の25億円、純利益が2.6 倍の48億円。同期のキャスティック(単体)の売上高は11%増の98億円、営 業利益は36%減の659億円、経常利益は39%減の5億円、純利益は81%減の 7300万円。

発表を受けて、自動車鋳物の株価は急伸、一時は前日比92円(15%)高の 705円まで上昇した。終値は同41円(6.7%)高の654円。いすゞの株価終値は 10円(2.2%)高の470円。

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