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サムスン:日本の携帯電話市場に参入へ-ボーダフォン向け3G端末(3)

世界携帯電話3位の韓国サムスン電子は、ボー ダフォンの日本法人に携帯電話端末を納入する計画だ。関係筋が16日までに明らか にした。サムスンにとっては初の日本向け端末となる。業界最大手ノキアや同2位の モトローラはすでに日本で端末を供給しており、サムスンも4500万台規模の国内携 帯電話端末市場への参入を目指す。

関係筋によると、サムスンとボーダフォンは来夏までに高速大容量通信の第3世 代(3G)携帯電話サービス向け端末を発売する方向で、開発を進めている。両社の 広報担当はコメントを控えるとした。

日本でNTTドコモやKDDIのauに契約者数で圧倒的な差をつけられている ボーダフォンは、サムスンの端末で巻き返しを狙う。調査大手IDCジャパンの木村 融人シニアマーケットアナリストは「サムスンなど韓国勢の最大の強みは価格。通信 事業者にとって、NECなど国内メーカーより調達価格が1万円程度安くなる」と指 摘する。

世界市場で躍進を続けてきたサムスンもこのところ、ノキアやモトローラに押さ れている。ハイテク専門の調査大手ガートナーによると、7-9月のサムスンの世界 シェアは12.5%と、前年同期を1.2ポイント下回った。一方、ノキアはシェアを 31%から32.6%に上げている。

番号ポータビリティ前に商品強化

日本の携帯電話端末市場はこれまで国内勢がほぼ独占してきたが、通信各社はこ こにきて、海外メーカー製端末の採用を増やす傾向にある。電話会社を変更しても携 帯電話の番号を維持できる番号ポータビリティ制度の導入を来年11月に控え、端末 の品揃えや価格競争力を強化し、加入者の囲い込みを図るためだ。

ドコモはモトローラから調達を開始したほか、ノキアやLG電子からも供給を受 けることで合意済み。KDDIも韓国の携帯電話メーカー2位のパンテックグループ から端末を調達する方針を明らかにしている。ボーダフォンはノキアから端末の提供 を受けている。現在はシャープとNEC、東芝、松下電器産業、富士通の上位5社が 合わせて国内携帯電話端末市場の約7割のシェアを持つ。

韓国の大和総研のアナリスト、ジェイ・リー氏は「サムスンにとって、世界的ブ ランドになっているにもかかわらず、参入できていないという意味において、日本は 重要な市場だ」と指摘したうえで、「日本では高級機種が売れ筋商品となりやすいた め、サムスンも最新の技術を搭載した端末を提供するのだろう」との見通しを示した。

一方、IDCの木村氏は「通信事業者にとってはコスト削減につながるが、新し い端末が国内で受け入れられるかどうか。日本は安ければいいという市場ではない」 との見方をしている。

ドコモの株価終値は前日比1000円(0.6%)高の17万9000円、KDDIは同1 万1000円(1.7%)高の64万1000円。

--共同取材:鈴木恭子 Editor: murotani

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