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フィリップ・モリス逆転勝訴、101億ドル賠償判決は無効-州最高裁

米アルトリア・グループ傘下のたばこ大 手、フィリップ・モリスUSAが「ライト」の名称の製品の健康上のリスクに 関し、消費者を欺いたとされている裁判で、イリノイ州最高裁は15日、フィ リップ・モリスに101億ドル(約1兆1800億円)の賠償を命じた判決を無効 とし、下級裁に差し戻した。

これを受けてニューヨーク株式市場ではアルトリアの株価が上昇。前日比

2.89ドル(3.9%)高の76.62ドルで引けた。一時は年初来高値の78.68ドル まで買い進まれ、1日での値動きとしては2004年11月4日以来最大の値上が りを記録した。

イリノイ州巡回裁判所は2003年、フィリップ・モリスは「マルボロ・ラ イト」や「ケンブリッジ・ライト」の商品がほかよりも安全だとの誤った印象 を植え付けることで「意図的に消費者を欺いた」とし、101億ドルの賠償を命 じていた。

アルトリアは株主価値の向上を目的に、企業分割を計画しているが、この 日の判決により分割への障害がひとつ取り除かれた格好。イリノイ州では、同 業レイノルズ・アメリカン傘下のR.J.レイノルズ・タバコなどを相手取っ た同様の訴訟が起こされている。2003年の判決当時、フィリップ・モリスは 判決を「信じがたい」と批判し、経営破たんに追い込まれかねないとしていた。

フィリップ・モリスの広報担当、リサ・ゴンザレスは電子メールで、「フ ィリップ・モリスUSAはイリノイ州最高裁が下したきょうの判決に満足して いる」とし、これ以上のコメントは控えるとした。

ガードナー・ルッソ&ガードナー(ペンシルベニア州ランカスター)でア ルトリア株380万株を含む資産20億ドル超を運用するトーマス・ルッソ氏は、 「株価を圧迫していた訴訟懸念が取り除かれた」と評価。そのうえで、「会社 分割のタイミングが一段と鮮明になってきた」とし、「すべての訴訟が解決さ れるとの前提で言えば、2006年にもクラフトのスピンオフ(分離・切り離 し)が実現するだろう」と述べた。

--共同取材 シカゴ Kevin Orland ニューヨーク Andrew Dunn Editor: Oster.

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