コンテンツにスキップする

ホンダ:高級ブランド「アキュラ」国内導入、既存3系列は1本化(5)

ホンダは14日、米国などで展開している 高級車ブランド「アキュラ」を2008年秋に国内でも導入すると発表した。国内 自動車市場が成熟し競争が激化するなか、富裕層の取り込みで収益向上を狙う。 これでトヨタ自動車、日産自動車の3社がそろって高級車ブランドを国内展開す ることになる。ホンダはまた、国内に3つある四輪車の販売系列も来年3月に統 合し、新たに「ホンダ」チャネルに1本化する。

アキュラは全国100拠点程度でまずスタートし、都市部での販売、セダンや 高級車の強化を図る。また、「プリモ」「クリオ」「ベルノ」の3系列で展開し ている約2400拠点の店舗すべてを「ホンダ」ブランドに統一する。販売車種は これまで各系列によって異なっていたが、ホンダ系列の各店舗では全モデルを取 り扱う。ホンダブランドで年間80万台以上の販売を目指す。

高級車ブランドは、トヨタがことし8月に「レクサス」を国内開業。日産自 は「インフィニティ」の展開を08年3月期までの3カ年中期経営計画「バリュ ーアップ」の終了後としている。

ホンダは従来、高級車の販売網の展開には慎重だった。ホンダの西前学取締 役はことし11月の東京モーターショーで、「300万円以上の価格帯でのホンダ のシェアは300万円以下の価格帯に比べ低い。高額車に力を入れることに変わり はないが、今すぐに『アキュラ』ブランドを国内で展開する考えはない」と話し ていた。

「商品のめど立つ」

ホンダの土橋哲専務は14日夕、本社で開いた記者団との懇談で、アキュラ 展開を決めた理由について「商品のめどが立った」ことを挙げた。当初は5車種 を販売するという。ただ既存車種をモデルチェンジするか、新車を投入するかは 明らかにしなかった。また「トヨタとは違うポジションニングを考えている」と 述べ、レクサスとは一線を画したブランドにしたい考えを示した。

一方、西前取締役は、「ホンダブランドでは既存の親しみやすさをアピール し、アキュラブランドではプレミアムスポーティなブランドを構築したい」と述 べた。また、ホンダブランドの販売拠点は、都市部を中心に増やし、2500店を 目指す考えを示した。

クレディスイスファーストボストン証券の遠藤功治アナリストは「180度の 方針転換」と指摘、「ホンダとしてはアキュラを日本に持ってこないとトヨタの レクサスや他の高級車メーカーにシェアをどんどんとられてしまうと気づいたの ではないか」との見方を示している。

アキュラは1986年に米国で展開を開始したプレミアムブランド。調査会社 JDパワーの顧客満足度ランキングでは、常に上位を維持しており、2000-05 年までは3位から8位の間にランクインしている。高級セダン「レジェンド」 (現地名:RL)やSUV(スポーツ型多目的車)「MDX」などを販売。北米 での昨年販売実績は22万台を超え、年間販売の最高記録を更新した。

ホンダの株価終値は前日比140円(2.0%)安の6760円。

--共同取材:小松哲也 Editor:Taniai

(81)(3)3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先

谷合謙三 Kenzo Taniai (81)(3)3201-8878 ktaniai@bloomberg.net

Eugene Tang (81)(3)3201-2373 eugenetang@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE