コンテンツにスキップする

小野薬が高い、認知症薬の国内開発でノバルティスと提携-商業化期待

小野薬品工業の株価が2営業日連続高。欧 州製薬大手ノバルティスが開発したアルツハイマー型認知症治療薬に絡み、日 本で開発・販売するための提携契約を締結したことが好感された。副作用を抑 制できるとみられるうえ、介護者の利便性も高まる新薬剤のため、商業化期待 が強い。

午前9時43分現在の株価は前日比1.6%高の5240円。2000株、3000株単 位の買い注文が続いており、大口投資家が参加しているとみられる。

小野薬が今回導入した新薬「ENA713D(開発コード)」は、アルツハイ マー型認知症治療薬としては初めての経皮吸収型製剤で、日本では現在ノバル ティスファーマが臨床試験第2相(フェーズ2)を実施中。今後は小野薬も臨 床開発に協力することで、早期の製品化を目指す方針。

同剤は、背中の肩甲骨付近に張るため、介護者などの第三者が薬を張り替 えたかどうか目で確認しやすいほか、「患者自身が自分ではがそうとしても手 が届かない」(小野薬広報室の森本公也室長)ため、利便性が高い。

また副作用の発現率を低下させるとの期待も出ているようだ。ENA713D の経口剤である「エクセロン」(世界年商:460億円前後)は、1997年にスイ スで承認され、海外70カ国で発売されているが、下痢や嘔吐などの副作用がみ られるとして処方が伸び悩んでいるのが現状。今回、経皮吸収型の貼付剤にす ることで、「薬剤が血液中に均等に行き渡るため、従来の経口剤に比べると、 薬剤血中濃度が安定する」(みずほ証券の田中洋シニアアナリスト)とみられ、 副作用が軽減できるとみられている。

アルツハイマー型認知症は進行性疾患で、世界では1000万人、日本では100 万人の患者がいると推定され、65歳以上では2-6%の人が発病しているとい われている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE