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みずほ証:東証に損失負担の請求検討も-誤発注問題は東証もミス(3)

みずほフィナンシャルグループ傘下のみず ほ証券は、人材サービス会社のジェイコム株式の売り注文で大量発注ミスをした 問題で、東京証券取引所に対して損失の一部負担を請求していく可能性を示唆し た。誤発注を取り消せなかったのは、東証システムの不具合と判明したためだ。 一方、13日の決済日に向け、市場に残る株式については現金での強制的決済も検 討されており、みずほ側の損失も近く確定するめどが立ってきた。

東証の鶴島琢夫社長は11日夜の記者会見で、取り消せなかったのが東証シス テムの不具合によることを明らかにしたうえで、「ジェイコム、みずほ証券をは じめ投資家、関係者の皆様に多大な迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんで した」と陳謝。東証は11月1日にも全銘柄の売買が半日停止する株式取引システ ムの障害も起こしており、鶴島社長は自らの進退問題に含みを残すなど大きな事 態に発展した。

東証では11月1日にもシステム障害で株式の売買が半日停止するなど、市場 の信頼を揺るがすようなシステム障害が相次いでいる。鶴島社長は「市場を預か るものとして大変重く受け止めている。進退を含めて責任を判断していく」とし て、任期を待たずに辞任する可能性を示唆した。

一方、みずほ証の福田眞社長は8日深夜の会見で、同社の担当者が「61万円 で1株の売り注文を1円で61万株の売り」と間違えたのが原因と発表。誤発注に 気付き、何度か取り消しの入力をしたが、うまくいかなかったため、東証との協 議など経て大量の買い注文を出したと説明していた。大半は買い戻せたというが、 決済完了までに270億円―300億円の損失が出るとの見通しを示している。

みずほ証は8日午前、誤発注で発行済み株数の40倍にあたる61万株という 大量の売り注文を出したことに気付いた後、4回にわたり取り消し注文を出した が、東証システムの不備で多くの取引が成立した。みずほ証・広報担当の大貫敬 太氏によれば、東証幹部が11日にシステムに不具合があったことなどを説明、陳 謝した。みずほ証では東証に対して、損害額の一部を請求することを含め、今後 の対応を検討していくとみられる。

みずほ証や東証は、8日の誤発注から4営業日後の受け渡し日である13日ま でに決済方法などの方針を固めておく必要がある。東証ではジェイコム株につい て、買い需要が極端に高い状態が続いているとの判断などから、9日に続いて12 日も終日、売買停止の措置をとった。みずほ証では、買い戻せていない株式を現 金で決済する方法などについても模索している。

東証広報室の中尾友治課長によると、東証の清算・決済担当する日本証券ク リアリング機構の業務方法書には、天変地異などの場合における非常措置として、 決済の条件を特別に決められるという条項がある。日本クリアリング機構は12日 午後3時から、ジェイコム株の決済について発表する予定だ。

株式の売買注文をめぐる大規模な誤発注では2001年11月に、ジェイコムと 同様に東証に上場した当日の電通株で、UBS証券が「61万円で16株の売り」 を「16円で61万株の売り」と間違い、後に買い戻しの必要に迫られて損失を出 したことがあった。それを受けて証券各社では誤発注の発生を防ぐ体制づくりな どに取り組んでいたはずだった。

--取材協力:竹内カンナ Editor:Asai

東京 平野 和 Kazu Hirano (813)3201-3220 khirano1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 浅井 秀樹 Hideki Asai (813)3201-8380 hasai@bloomberg.net Ben Richardson at (852) 2977-6467 or brichardson8@bloomberg.net

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