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NTTデータ株が急騰、一時ストップ高、「思惑買い」の見方も(2)

NTTデータの株価が続伸し、急騰している。 株価は一時ストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)まで上昇した。先週起きた、みず ほ証券によるジェイコム株誤発注問題で、注文取り消しができなかったのは取引所の 売買システムの不具合が原因と東京証券取引所が発表したことから、システムを構築 した富士通は厳しい局面を迎える一方で、今後当面は新規のシステム発注などは同業 大手のNTTデータに依頼が流れる、との見方が市場で広がり、思惑から買われてい るようだ。そのほか、収益性やバリュエーションの評価に基づいた買いとの見方も出 ている。

NTTデータの株価はこの日、朝方から急騰しストップ高となる前日比5万円 (11%)高の51万3000円まで上昇した。午前の終値は、同4万8000円(10.4%) 高の51万1000円。出来高は2万6401株。

東証の鶴島琢夫社長は11日の会見で、自らの進退を含めた責任の取り方を検討 する意向を表明するなど、今回のジェイコム株誤発注の問題は新たな展開を見せるな かで、システムを構築した富士通にも厳しい対応が迫られるのは必至。

丸八証券の細井克己企業調査部部長は、「東証のシステム問題に絡んで富士通は 厳しい局面を迎えることになるだろう。その一方でライバル社のNTTデータが結果 的に受注増となり恩恵を受けることになるとの市場の思惑で買われているようだ。現 在はそのほかの目立った材料はNTTデータに関しては出ていない」という。

野村証券金融研究所の菊池悟アナリストは、NTTデータが強く買われている背 景について、1)来期にセクターでは最高の増益率を達成する見通し、 2)短・中 期にもPER(株価収益率)は依然として低くバリュエーション的に30倍台後半か ら40倍近くまでは上昇する余地がある、3 )投資家の目は現在IT関連に向いてお り、システム関連では中心銘柄であるデータが買われるのは自然-の3点を挙げた。

NTTデータ広報室の長沢繁課長代理は12日「会社側から株価の上昇につなが るような発表は行っていない」とコメントしている。

--共同取材:竹内カンナ  Editor : murotani

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