コンテンツにスキップする

2006年のM&Aは過去最高の見通し-米モルガン・Sやリーマン

2006年のM&A(企業の合併・買収)は、過 去最高だった2000年並み、あるいはそれを超える規模になると、米モルガン・ス タンレーやリーマン・ブラザーズ・ホールディングスは予想している。これにより、 金融業界に流れ込む手数料収入は過去最高の180億ドル(約2兆1850億円)に達 する見通しだ。

モルガン・スタンレー(ニューヨーク)のM&A世界責任者のポール・トーブ マン氏は「2006年はM&Aにとって過去最高の年となるだろう」と語る。同氏は、 「2006年のM&A環境は2000年よりもさらに良好だと思う」と述べた。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのリチャード・フルド最高経営責任 者(CEO)は11月、アナリストとの会議で、「2006年のM&Aは前年比20%増」 との予想を示した。ブルームバーグ・データによると、これは約3兆ドル規模とな り、過去最高だった2000年と並ぶことになる。

2000年は過去最高の株価をてこに、アメリカ・オンラインがタイム・ワーナー を買収するなど、大型のM&Aが相次いだ。今回のM&Aブームを支えるのは株価 ばかりではない。調査会社トムソン・ファイナンシャルによると、第4四半期(10 -12月)の企業利益は前年同期比14%増が予想される。予想通りならば、10%を 超える増益は10四半期連続となり、1992-1995年にかけての13四半期以来で最長 となる。

UBSのM&A共同責任者、ジェフリー・ライチ氏は「当社の法人顧客の多く は買収に関心を示している」として、2006年のM&Aが過去最高となる「可能性は かなりある」と話した。

ブルームバーグ・データによると、今年年初来に発表されたM&Aの総額は約 2兆3000億ドルと、前年同期比36%増となっている。JPモルガン・チェースの M&A責任者、ロバート・キンドラー氏は、現在のペースが続けば、2006年のM& Aが2005年を上回ることは確実だ」と述べている。

M&Aは証券会社にとって重要な収入源。案件の増加は、証券会社の利益拡大 につながる。

UBSのライチ氏は、今回のM&Aブームは5年前に比べ長続きする公算が大 きいとして、業種の幅広さと案件数の多さを指摘した。JPモルガンのキンドラー 氏は、現在のM&A市場を活性化させているのは企業が中核事業に集中するための 「会社分割や事業売却だ。この動きは続くだろう」と述べた。

年初来2260億ドルに達し、前年同期比で33%増えているレバレッジドバイア ウト(LBO)や、株価押し上げを経営陣に迫る株主の行動なども、買収を増やす 要因だと指摘する声もある。

--共同取材: Cathy Chan 、 Edgar Ortega Adrian Cox Editor: McCabe (tbq/scc)

akinoshita2@bloomberg.net Editor:Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: ロンドン Dana Cimilluca (1)(212) 617-2397 dcimilluca@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Erik Schatzker (1) (212) 617-3849 eschatzker@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE