金融庁:スイス保険大手チューリッヒに改善命令、1週間内に2度(2)

金融庁は30日、スイス保険最大手のチュ ーリッヒ・インシュアランス・カンパニーに対し、保険金の支払い処理が1年以 上滞っているものが数千件にのぼるなど、利用者利便に欠ける業務運営があった として、業務改善命令を発動したと発表した。金融庁は25日にも、同社に保険 金の支払い漏れ問題で業務改善命令を発動しており、短期間で同一社を処分する のは、2004年6月のUFJホールディングス(1日に4件)以来の2件目。

金融庁によると、同社では顧客から請求のあった保険金支払い処理について、 対人案件で1年超の滞留が3割、対物案件で3カ月超の滞留が4割を超えるなど、 それぞれ数千件の長期滞留があった。同庁は、それぞれ2割程度が限度とみてお り、保険金支払い管理の統一ルールが未整備で、支払い状況の進ちょく管理が各 拠点や担当者任せになっている同社の体制に問題があるとしている。

また、同社では、1)顧客からの苦情に対して、改善すると回答していたも のを放置していた、2)契約時に免責事項の説明が不十分だった、3)募集パン フレットに誤った記載があることを知りながら放置した――など、利用者保護や 利用者利便に欠ける業務運営があったとしている。

さらに、弁護士以外には禁止されている示談行為を、同社のサービスセンタ ーが調査会社に依頼し、その事実を本部が把握していなかった。また、その問題 について金融庁が報告を求めた際に、そのような取引が継続していたにもかかわ らず、停止したとの虚偽の報告を行っていた。

金融庁は同社に対し、保険金などの支払いや苦情処理など全業務が適切なの か早期点検を行い、内部管理や経営管理のあり方を整備・改善するよう求めた。 同庁は早急に是正する必要があるとし、業務改善計画を提出するまでの期間につ いて、保険金支払い漏れの1カ月より短く、2週間後の12月14日としている。

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