日本が円安阻止に動く公算小さい、円売り筋は心配無用-UBS

スイスのUBSは29日、円の下落傾向は 続き、日本当局が歯止めを掛けようとする公算は小さいとして、円を売る投資 家は介入を懸念する必要はないとの見方を示した。

UBSの為替ストラテジスト、アダム・マイヤーズ氏(ロンドン在勤)は、 1ドル=125円まで円安が進んでも日本当局が円を買い支える可能性は低いと の見方を示した。榊原英資元財務官は29日、ブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで、1ドル=125円になれば財務省が何らかの行動を起こす可能性が あると述べていた。

マイヤーズ氏は「この水準での介入には意味がなく、その可能性は極めて 低い」として、「榊原氏の発言をあまり気にすることはしない。同氏はもう当 局者ではないし、過去にも円をめぐる同氏の発言が外れたことはある」と述べ た。

円は、東京時間午後1時36分現在は1ドル=119円23銭と、ニューヨーク 時間28日遅くの同118円84銭から下落している。

量的緩和政策の維持を求める政治的圧力の高まりを背景に、円は先週まで、 2週連続で下落した。

マイヤーズ氏は「政府は、金融政策に関する議論を当面、棚上げするため に相当の圧力をかけてきた。これは円強気派にとっては打撃だった」と指摘。 年内に1ドル=122円まで円安が進むと予想している。同氏によると、UBSは 2006年6月までに量的緩和の解除があるとみている。

一方で榊原氏は、福井俊彦・日銀総裁の人柄を考えると、同総裁が圧力に 屈することは考えにくいと述べた。

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