中国鉄鋼価格:来年も下落へ、生産設備拡大で-ワールド・スチール

鉄鋼業界情報サービスのワールド・スチ ール・ダイナミクスによれば、中国の鉄鋼価格は来年も下落を続ける見通し。 国内で生産設備が増えているためだという。

ワールド・スチールのピーター・マーカス氏はロンドン開催の金属関連会 議で、中国の熱延コイル価格は現在の1トン当たり300ドルを下回る公算が高 いと指摘、「中国の生産設備拡大は引き続き非常に大規模なものだ。幾つかの ケースにおいては、製鉄会社は利益ではなく、生産量に関心を置いている」と 述べた。

同氏は、中国政府が鉄鋼生産を抑制しようとしているものの、小規模な製 鉄所は生産抑制の対象となっておらず、効果は限定的となるだろうとも話した。

マーカス氏によれば、米国の熱延コイルの価格は輸入が増える中、来年第 1四半期(1-3月)に現在の1トン当たり約605ドルから下落する可能性が 大きい。欧州では1トン当たり約480ドルにとどまる公算が大きいとしている。

同氏は、中国の熱延コイル価格は今年「10月中旬時点で、平均的なコス トの生産業者の限界費用まで下落した」と説明、製鉄各社は「2006年には赤 字となり、パニックやろうばいが広がるだろう」と語った。06年は鉄鉱石価 格が5%上昇し、4年連続の値上がりとなる見込み。ただ07年については、 生産量が増えるため、値下がりすると予想している。

スチール・ダイナミクスは、今年のコークス用炭の価格が10-15%下落 する一方、コークス価格は1トン当たり約135ドルにとどまる見込みだとして いる。

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