自工会会長:「日本車が売れるというほど単純ではない」-GM不振

日本自動車工業会の小枝至会長(日産自動 車共同会長)は24日午後の定例記者会見で、大規模なリストラ策を打ち出した 米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)について、「GMは世界の自動車 産業のリーダー。ぜひ成功して立ち直ってもらいたい」と述べた。主なやりとり は以下の通り。

――業界に及ぼす影響について

「もたれ合いで生きているわけではないが、GMというあれだけ大きな自動 車会社がシェアを落としたり、業績が悪化したりすることは業界として好ましく ない」

「1社が悪くなったらその分、日本車が売れるというほど単純ではない」

――自動車各社の経営状況 「総じて言えば、各社とも経営状況は堅調。特に売り上げは急スピードで伸びて いる。普通、伸びるときは先行投資をするため利益率が落ちるものだが、利益率 をしっかり確保できていることを評価して欲しい。株価についても、もう少し評 価してもらえればと思う」

――2005年の見通し 「国内販売の通年見通しは587万台だが、1-10月までの累計で前年同期比

101.3%と今のところ上回ってきており、目標は達成できると思う。輸出も9月 までで101.7%で、昨年と同等レベルの496万台になるのではないか」 「北米市場もガソリン価格の高騰やハリケーンなどいろいろあるが、数字は堅実 であり、販売全体は昨年同等の1686万台は達成できる」

――円安について 「最近少し円安に振れている。輸出の利益は増えるが、全体を見ると日本で生産 しているもののうち、円安が効くのは労務費だけ。あらゆる材料を輸入している ため円安になると材料費が上がり、購買には逆風」 「短期的にはプラスだが、長期的にはマイナスのこともあり、乱高下してほしく はない。円安は悪いニュースではないが、コスト面では必ずしもそうではない」

――国内景気について 「国内の景況感については、個人的には“感じ”より“数字”が良いという印象。 個人消費の伸びはそれほどでもない」 「数字が良いのは各社の利益や設備投資。有効求人倍率が改善しているのも良い 証拠」 「自動車各社が新車投入合戦を展開し、販売は600万台を維持しているが、今ま での経験からいうと、もう少し伸びてもいいかなと思う」

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