訂正:中外薬が下落、「タミフル」で小児12人の死亡例-FDA検証

中外製薬の株価は前日比3.7%安の2760円と 下落。同社が日本で輸入販売するインフルエンザ治療薬「タミフル」をめぐり、日 本の小児12人が死亡していたことがFDA(米国食品医薬品局)のアジェンダ(議 題案)で明らかになり、悪材料視された。

FDAは18日に定例会合を開催する計画で、議題の1つとして「タミフル」の リスクが挙げられている。ウェブサイトに掲載した資料によると、日本での死亡例 のうち4件は「突然死」で、本来なら健康であるはずの16歳以下の児童としては「異 常な現象」だと表現している。ただ、これらの死亡例とタミフルの因果関係を解明 することは困難だとも指摘している。

ロシュのウイルス薬担当部門責任者、デービッド・レディ氏は17日、電話会議 で日本ではこれまでに約1160万人の児童がタミフルを服用したと説明。「100万人 に約1人の死亡率と一致する」と述べた。

またレディ氏は「FDAの会合は、タミフルに特定されたものではないほか、 タミフルとの関連で招集されたものでもない」とも付け加え、通常の児童向け指定 薬のレビューにすぎないことを説明していた。

ドイツ証券の舛添憲司シニアアナリストは、「死亡事故とタミフルの因果関係 がまだはっきりしていない以上、弱気になりすぎる必要はない。お年寄りや子供は 特に薬を飲んだことにより高熱が出る可能性もある。医師側がいかに毒性をコント ロールするかが課題だ」とみている。

タミフルはインフルエンザ治療薬として患者らの期待を集める一方で、鳥イン フルエンザなどの新型ウイルス感染症の予防薬としても注目されている。04年12月 の日本での販売実績は86億円、05年12月期はインフルエンザの大流行を受けて約 3倍の256億円になる見通し。

--共同取材:鈴木宏 Editor : Okimoto

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