ドコモ:最大1万円安い海外端末販売へ-調達コスト削減効果狙う(2)

世界第2位の携帯電話会社、NTTドコモが 海外メーカーから調達して販売する予定の携帯電話端末が国内の端末より1万円程 度安く販売される見通しだ。ドコモの宇垣義昭常務兼CFO(最高財務責任者)が 17日までにブルームバーグ・ニュースに明らかにした。同社は安い携帯端末の調 達で経費削減を目指しており、海外メーカーのほか、NECが中国で製造している 携帯端末を国内にも導入することも検討している。

ドコモは、国内の携帯端末メーカーだけでなく、携帯電話製造で世界最大手の ノキアから調達する。そのほか、韓国のLG電子などからも端末を調達することが 決まっており、「来年の春にはLG製の端末を発売する」(宇垣常務)予定だ。

宇垣常務は、現在販売している第3世代(3G)の携帯電話端末のうち「900 系と、より安価な700系の価格の違いが1万円程度あり、さらに海外で調達した端 末はそこから平均値で最大1万円程度安くなりそうだ」と述べ、コスト引き下げと ともに、端末の価格競争力の強化も目指す。

また、海外メーカーからの調達拡大だけでなく、同じ国内メーカーでも海外で 生産した安価な携帯端末を調達することも検討している。中国製のNEC端末もそ の一環だが、「具体的には申し上げる段階ではない」(宇垣常務)として、端末の 種類など詳細は今後、詰める見通し。また同常務は「ほかにも良い提案があれば今 後も(海外メーカーなどの携帯端末が)出てくる可能性はある」と語った。

KDDIは韓国メーカーから

ライバルのKDDIは、au向けに韓国の携帯電話機メーカーのパンテックグ ループから携帯電話端末を調達し、年内にも発売する予定。やはりコスト面での競 争力強化が目的だ。電話会社を変更しても携帯電話の番号が継続できる番号ポータ ビリティ制度が2006年下期にも導入される予定で、実施を前に携帯電話各社は端 末のコスト競争力を強化する狙いもあり、海外からの調達を拡大傾向にある。

ドコモは、タワーレコードとの提携や楽天とのオークション事業、またクレジ ット関連事業など携帯電話による周辺の事業を育てて収益増を図る方針だが、すぐ には効果が出ない見込み。同社は現在、IP化への移行によるネットワークコスト の削減、代理店手数料の見直しなどで収益拡大を目指して「努力している過程にあ る」(宇垣常務)。海外調達の多様化などもその一環と位置づけている。

海外メーカーからの調達については、ドコモはすでに7月、米モトローラが共 同で開発した携帯情報端末タイプの携帯電話「M1000」を発売している。また、 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは9月にiモード対応でAM、 FM、TV音声の3バンドのラジオチューナーを内臓するなど、付加価値の高い端 末製品を既に発売している。ただ、これらは独自性の高い機能を売り物にした端末 で、価格を全面に押し出した商品ではなかった。

みずほインベスターズ証券の須山弘之アナリストは、ドコモが比較的安価な携 帯端末を海外から調達することについて「ドコモのメーンはあくまで多機能な900 シリーズでのサービス提供であり、売れ筋もここ」としたうえで、「製品ラインア ップを充実させ、個別のユーザーのニーズを取りこぼさないための補完的な意味合 いが大きいのだろう」と述べた。さらに海外で製造された端末を持ってきても「す ぐ売れるものではない」として、実際の需要については未知数な部分があるとの認 識を示した。

ドコモの株価は前日比1000円(0.5%)高の19万1000円(午前10時7分現 在)。

--共同取材 東京 若尾 藍子 Editor : Murotani(Ohz)

小笹俊一 Shunichi Ozasa (813)3201-3624   sozasa@bloomberg.net

若尾 藍子 Aiko Wakao (813)3201-2495 awakao@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 室谷哲毅 Tetsuki Murotani (813)3201-8960 tmurotani@bloomberg.net テオ チャンウェイ Teo Chian Wei (813)3201-3623 or cwteo@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE