バーナンキ氏:グリーンスパン政策継承を重視、インフレ目標に利点

次期米連邦準備制度理事会(FRB)議 長に指名されたベン・S.バーナンキ氏(51)は15日、上院銀行委員会の承 認公聴会で証言し、グリーンスパン現議長の金利政策を継承し、金融政策運営 の一段の開放を目指すと語った。

証言テキストによると、バーナンキ氏は、「金融政策については、グリー ンスパン議長下での連邦準備制度が講じた政策、および政策上の戦略を継続す ることを最優先課題とする」と語った。さらに、「『長期的な物価安定』が意 味するところを数値で示すことには、金融政策に対する不透明感の一層の解消、 さらには長期的なインフレ期待を一段と効率的に抑制するなど、複数の利点が 考えられる」と付け加えた。

チャールズ・シューマー上院議員(ニューヨーク選出)を含め、上院銀行 委員会のメンバーの間では、バーナンキ氏の承認には何ら問題がないとの見方 が広がっている。プリンストン大学で教鞭を振るっていたバーナンキ氏は6月 までFRB理事を務めた後、現在はブッシュ政権下で大統領経済諮問委員会 (CEA)委員長を務めている。グリーンスパン議長は来年1月31日に退任 を予定している。

バーナンキ氏はこの日の証言で、「最大限の雇用確保と全般的な経済の安 定を達成するには、長期的に物価を確実に安定させることが不可欠だ」と述べ、 明確なインフレの数値目標を設定することは「透明性の著しい向上」をもたら すと述べた。ただ、制度導入を急ぐつもりはないと付け加えた。

インフレ目標

バーナンキ氏はこれまで、連邦準備制度の情報公開とインフレ目標への支 持を明言してきた。連邦準備制度は議会により、「最大限の雇用」の確保と物 価安定の両方を目指すよう定められている。エコノミストの間では、バーナン キ氏が雇用目標の達成よりもインフレ目標を優先するようなことはないとみら れている。しかしながら12の地区連銀総裁のうち6人は何らかの形でのイン フレ目標に好意的な見方を示しており、バーナンキ氏が制度導入に向けて説得 を試みる可能性はあるとされている。

バーナンキ氏は証言で、「長期的な物価安定を数値で定義する方向に向け、 性急な行動を取るつもりはない」と述べ、「この問題は連邦準備制度内でさら に調査を進めるほか、入念な協議や諮問を要する」と付け加えた。

同氏はそのうえで、「連邦公開市場委員会(FOMC)に課せられた物価 安定と最大限の持続的雇用の確保という2つの目標に向け、インフレ目標制度 の導入が目標達成に貢献するというコンセンサスが醸成されて初めて、この先 の行動を提案することになろう」と語った。

バーナンキ氏はインフレ目標制度についてさらに、現在の連邦準備制度の 姿勢と「完全に合致するものになる」と述べ、「最大限の雇用を達成する政策 目標の重要性を何ら損なうものにはらならない」と付け加えた。

グリーンスパン政策の継続性

グリーンスパン議長時代の継続性については、「金融政策は常に100%の 柔軟性と状況に応じて判断できる余地を残しつつ、首尾一貫し、継続性を保ち、 かつできるだけ予見可能であってこそ、最大限の効果を発揮する」と述べた。

バーナンキ氏はさらに。グリーンスパン議長の「リスク管理政策における 姿勢」は「政策運営の成功に欠かせない要素」だと評価し、議長の政策運営を 「慎重な判断と柔軟性の両方を備えたもの」と述べた。

そのうえで、FRB議長としての責務のひとつとして「連邦準備制度の独 立性と超党派の立場を維持すること」を挙げ、「あらゆる政治的影響力に対し、 厳格な独立性を維持していく」と明言した。

-- Editor: Abruzzese

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