銅先物相場時間外:4日ぶり下落-中国備蓄局による売り増し観測で

世界の銅先物相場は、時間外取引で4営業日ぶ りに反落した。中国政府の備蓄を管理する同国国家備蓄局(SRB)が、価格を抑制す るため銅在庫の売りを増やすとの観測が高まった。

上海大陸フューチャーズの王崢氏らトレーダーは、SRBが16日の公開入札で銅 2万トンを処分とした後もさらに売却する可能性があるとみている。王氏は電話インタ ビューで「中国は、銅在庫からの売りを増やすと明言しており、このことが、きょうの 相場を抑制している」と指摘した。

世界最大の銅消費国である中国が、SRBのトレーダーによる誤ったポジション をカバーするため、世界の市場で銅購入を迫られる可能性があるとの観測が広がり、ロ ンドンとニューヨークの銅相場は14日、過去最高値に達した。

ブルームバーグが取材したトレーダーやアナリストによると、SRBは国内市場 で銅を売却しているものの、ロンドン市場での引き渡し期日までに海外で最大20万トン の銅購入が必要となる可能性がある。

王氏らトレーダーやアナリストは、中国政府が、売り持ちポジションを現時点で 清算しなければならないとすれば、海外市場での銅購入で最大2億ドル(約 240億円) の損失を被る可能性があると見込んでいる。王氏らは、SRBのポジションについて直 接的な情報を持っていない。

事実であると確認されれば、1996年に住友商事が銅取引で約26億ドルの損失を 出して以来の巨額損失が計上される可能性がある。中国の航空燃料輸入の大部分を供給 する中国航油(シンガポール)は昨年12月、デリバティブ(金融派生商品)取引で5億 5000万米ドルの損失を抱えた。

トレーダー

米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)が銅取引に関与していたと 報じたトレーダー、劉奇斌氏は、10月初めから休暇中であると、数日前に劉氏と話した 上海の商品アナリストが明らかにした。このアナリストは、守秘義務に基づき匿名を条 件に取材に応じた。劉氏の現在の行方は分かっていない。

ロンドン金属取引所(LME)の銅先物相場(3カ月物)は、上海時間午後2 時45分現在、指値が1トン当たり4105ドル、売り呼び値は4115ドルとなっている。14 日終値は同4126ドルだった。上海先物取引所の銅相場(1月限)は、前週末比最大230 元(0.6%)安の1トン当たり3万7300元となった。上海時間午後2時50分現在、同3 万7470元で取引されている。

-- 共同取材 北京 Xiao Yu Editor: Poole.

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