ヘッジファンド、ウォール街に手数料75億ドルを支払いか-過去最高

サンフォード・B・バーンスティーンのアナ リスト、ブラッド・ヒンツ氏は、ウォール街の証券会社にヘッジファンドが支払う 手数料は今年、過去最高の75億ドル(約8844億円)に達すると予想している。

株式や資金の貸し付け、取引の決済・清算、リスク分析ソフトの提供などヘッ ジファンド向けのサービスは、米モルガン・スタンレーやベアー・スターンズ、ゴ ールドマン・サックス・グループが主導権を握る。このようなプライムブローカー 業務は、証券会社の収益源のなかで最も伸びの著しい分野となっている。

モルガン・スタンレーやベアー・スターンズ、ゴールドマン・サックスの3社 は、取引システムに年2億ドル余りを投資、空売り用の貸株の提供を増やし、退社 してヘッジファンドを立ち上げた元従業員への営業攻勢をかけるなどで、同分野で シェアを伸ばした。クレディ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)で2002 年までの6年間、プライムブローカー部門を率いたロバート・スローン氏によると、 証券会社の業務のなかでヘッジファンド向けサービスよりも利益率が高いのは、M &A(企業の合併・買収)顧問業務だけだという。

一方、ロサンゼルスに拠点を置くヘッジファンド、ダルトン・インベストメン ツ共同創業者、スティーブン・パースキー氏は、ヘッジファンドの「業務のなかで 大きなコストとなるのは、プライムブローカーに支払う手数料だ」と話す。「価格 設定の透明性は高いとは言えず、証券会社がどの程度稼いでいるのかも不明だ」と いう。

ヒンツ氏は、プライムブローカーの得る手数料は2009年には3割以上増え、 99億ドルに達する可能性があるとみている。ヘッジファンド業界のコンサルティン グ会社、トレモント・キャピタル・マネジメントが実施した調査によると、ヘッジ ファンド運用者の60%は、プライムブローカーとしてモルガン・スタンレーやベア ー・スターンズ、ゴールドマンが望ましいとしている。

パースキー氏によると、モルガン・スタンレーは海外市場で力を発揮し、ベア ー・スターンズは債券に強い。ゴールドマンは貸株を提供する能力の高さが選択の 理由だという。

ヒンツ氏の予想の75億ドルは、米国の証券会社が株式引き受けで得る手数料 を超える。

トレモントの調査によると、モルガン・スタンレーはヘッジファンドの22%に よって選ばれ、ベアー・スターンズとゴールドマンはそれぞれ21%と17%から選 ばれている。スイスのUBSや米メリルリンチは3年前からプライムブローカー業 務

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