為替予想的中率ランキングで豪NABが首位、円予想が貢献-調査

ブルームバーグ・ニュースが全世界の金 融機関49社を対象にまとめた第3四半期(7-9月)の為替予想の的中率ラ ンキングで、資産規模でオーストラリアの銀行最大手、ナショナル・オースト ラリア銀行(NAB)が首位に輝いた。

NABの唯一の為替ストラテジスト、ジョン・キリアコプロス氏(38)は 6月、7-9月期に円高・ドル安が進むとの同業者の見方に反する立場を取っ た。これが、同行が首位の座を獲得するのに寄与した。

キリアコプロス氏は「私はありふれた見方や一致した見方を避けるよう心 掛けている」とし、「円は非常に取引量が多く、ストラテジストが顧客に勧め ていた最大の通貨だった」と語った。

同氏は円が年末までに1ドル=115円になるとみている。7-9月期につ いては、第2四半期(4-6月)に示した107円との予想を転換し、113円ま で円安・ドル高が進むと予想した。円は7-9月期に2.6%下落して113円50 銭となった。日本時間11日午前9時25分現在の円相場は117円83銭。

同氏は大半の同業者と同様、日本の景気拡大と東証での海外勢による日本 株の買い意欲が2005年の円相場を押し上げると予想していた。しかし、第1 四半期(1-3月)に円相場は1ドル=110円93銭と7.5%下落、同氏は財務 省の統計からその答えを得た。

財務省のデータによると、6月24日までの1週間で日本の国内投資家は 外国債の1兆7700億円の買い越しと、約9カ月ぶりの高水準に達する一方で、 海外勢は1073億円の日本株買い越しにとどまっていた。

同氏は「日本株が大量に買われていると聞いていたため、首をひねった。 しかし、円は表面上の大量資金流入に反応していないだけだった」とし、「こ れが、円相場に強気になれないきっかけとなった」と指摘した。

為替予想ランキングでは、米銀大手JPモルガン・チェースが2位、アイ ルランドの銀行2位、アライド・アイリッシュ銀行が3位だった。

調査はユーロや円、ポンド、スイス・フランの対ドル相場予想を通貨スト ラテジストやトレーダー、投資家から聞き取ったもの。NABの誤差率は1% と、調査対象の中で最低だった。

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