北京五輪まであと1000日―企業のスポンサー契約、過去最高へ

国際オリンピック委員会(IOC)のゲ ルハルト・ハイベルク理事(66)は上海のホテルでの中国人ビジネスマン向け にプレゼンテーションをする前に、サインや写真を求める人々にもみくちゃに される。これまでIOC理事がこうした扱いを受けたことはなかった。

IOCマーケティング委員会の委員長でもあるノルウェー出身のハイベル ク理事はインタビューで、「ほかの国でもサインを求められたことがあるが、 中国ではその数が圧倒的に多い」と話す。「中国の13億人が2008年の北京五 輪に抱いている関心の強さは信じ難いほどだ」と言う。

11日夜に、開幕まであと1000日のカウントダウンが始まる北京五輪。中 国初の五輪に対する中国人の熱狂が、急速な経済成長と個人消費の拡大ととも に、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)や、中国のパソコ ン最大手、レノボ・グループ(聯想集団)といった企業が過去最高の手数料を 支払ってまででも、スポンサー契約を結びたがる理由をよく説明している。

中国側の五輪組織委員会は、12億ドル(約1400億円)以上のスポンサー 契約を獲得する公算が大きく、これは2004年のアテネ大会のほぼ2倍に相当 する。組織委当局者らは、北京大会が五輪の歴史のなかで商業的に最も成功し た1984年のロサンゼルス大会を上回る黒字になるだろうと見込んでいる。

約20年間にわたりIOCのマーケティングを主導してきたマイケル・ペ イン氏はインタビューで、「類のない中国の発展期と五輪が果たす役割が重な り合い、こうしたインパクトの大きな大会は二度とないだろう」と述べ、北京 五輪が「世界が中国について多くを学ぶきっかけ」になっていると説明する。

中国国内向けのスポンサー契約だけを見ても、トップスポーサー10社は、 中国銀行、大手スポーツ用品メーカー、独アディダス・サロモンなどが名乗り を上げ、今年9月までに全10社が決まった。