【個別銘柄】三洋電、銀行株、コマツ、ミネベア、クラレ、アイフル

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

三洋電機(6764):12.5%高の270円と大幅反発。三井住友銀行出身の古瀬 洋一郎氏の辞任で空席となっている副社長に、同行出身の前田孝一氏を迎えると 発表。メーンバンクとの関係が維持されて経営再建が進むとの期待が広がった。

大手銀行:みずほフィナンシャルグループが一時4.6%高の87万1000円な ど連日で上場来高値を更新。日本銀行が10月31日に発表した展望リポートを受 けてデフレ脱却期待が広がり、将来の金利上昇が収益に寄与する代表的な銘柄と して買いが続いている。

コマツ(6301):5.1%高の1624円。一時1635円まで上昇して上場来高値 を更新した。世界的な建設・鉱山機械の需要拡大を背景に今期2度目となる業績 予想の上方修正を発表した。良好な収益環境が再認識された。外資系証券が強気 の投資判断をつけたことも、株価上昇に拍車がかかった。

ミネベア(6479):9.8%高の505円。中間期決算で電子機器事業の営業赤 字が縮小。コスト削減や製品構成、販売価格の見直しといった事業構造改革の成 果が出始めたため、ボールベアリングの需要拡大を素直に反映して業績は改善し ていくとの見方が広がった。

クラレ(3405):午後下げ幅を拡大し、4.1%安の1070円で終了。午前の取 引終了後、エチレン、原油、天然ガスなどの市況価格の高騰を理由に06年3月 期連結業績予想を下方修正。業績悪化で狼狽売りが出た。

アイフル(8515):5.6%高の8890円。消費者金融の中間期決算が出揃い、 他社が減益や低い増益率にとどまるなかで高い増益率をあげたため、総合金融に よる成長路線が奏効していると評価された。

兼松エレクトロニクス(8096):100円高の939円のストップ高(値幅制限 いっぱいの上昇)比例配分。株式公開買い付け(TOB)で兼松が子会社化する と前日に発表。TOB価格にさや寄せする形で上昇した。

ナブテスコ(6268):100円(10%)高の1097円とストップ高(値幅制限 いっぱいの上昇)で上場来高値を更新した。精密機器や航空・油圧機器事業など の好調で中間期の収益予想を上方修正。CLSAアジアパシフィックマーケッツ 証券が投資評価を引き上げて上昇に弾みが付いた。

鉄鋼株:景気回復に伴う収益好調とPER(株価収益率)など株価指標の割 安度を手がかりに、内需関連株のなかでも投資家の買い意欲が強い。新日本製鉄

2.9%高の428円。

若築建設(1888):9.7%高の284円。高採算の販売用不動産の売却で不動産利 益が増加。06年3月期業績予想を大幅に上方修正した。株価水準が低く手がけ やすいと個人投資家の資金を呼び込んだ。

ゼンショー(7550):1.2%高の2040円と9日連続高。豪州産の牛肉を使っ た「新・牛丼」の販売好調で業績予想を上方修正。予想以上の原価率低減で収益 体質の強化と評価された。

ニッシン(8571):12%高の189円。中間期の連結業績予想の上方修正と増 配を発表した10月25日以降上昇傾向にあり、この日終値までの上昇率は30% に達した。

インテリジェンス(4757):5.6%高の24万3000円。採算性の高い人材紹 介の売り上げ伸長と、製造派遣・請負事業の収益改善で業績予想を上方修正。期 末配も増額したため、好業績で株主重視の経営姿勢が好感された。

スクウェア・エニックス(9684):3.1%高の3370円。拡大するオンライン やモバイル市場で強力なコンテンツ(情報の内容)を武器に収益を伸ばすなか、 会社から今期業績が従来計画を上回る見通しとの発表があったため、好業績や高 いブランド力が株価に十分織り込まれていないとみられた。

東邦テナックス(3403):4.0%高の515円と4日続伸。航空機向けなどの 需要拡大で炭素繊維事業が好調。業績を押し上げていくと期待された。

富士通(6702):0.1%安の751円と小幅続落。前日に東京証券取引所で富 士通が納入したシステムが障害を起こし、全銘柄の売買が一時停止になった。責 任問題の行方が不安視されたうえ、東証が富士通に賠償請求を検討していると報 じられ、業績面への影響が懸念された。

ツムラ(4540):12%高の2910円。経費削減の進展により家庭用品事業の 黒字が定着。医療用漢方薬の販売好調もあって通期業績予想を上方修正したため、 今後の成長期待が高まった。

石川島播磨重工業(7013):2.4%高の296円。一時4年ぶりに300円台を 回復した。造船事業の好調や土地の含み益への期待から買われた。

ドリームテクノロジーズ(4840):12%高の2万7700円。村上ファンドが 同社の新株式と無担保転換社債型新株予約権付社債(CB)を引き受け、筆頭株 主になったことが明らかになり、企業価値向上が期待された。

早稲田アカデミー(4718):13%高の905円と大幅高。塾生数の増加と経費 削減効果で業績予想を大幅に上方修正した。

高島屋(8233):一時1645円と年初来高値を更新。10月の売上高が3カ月 ぶりに前年実績を上回ったうえ、日銀展望リポートで個人消費が着実に回復を続 けていることが示され、収益環境は良好と認識された。終値は1円安の1610円。

参天製薬(4536):3.7%安の2875円と反落。緑内障治療薬や角膜疾患治療 薬の販売好調で通期予想を上方修正したが、市場の予想の範囲内にとどまった。 外資系証券2社が同社株の投資判断を引き下げて、株価は好業績を織り込んだと の見方が強まった。

TBS(9401):2.4%安の3200円と3日続落。楽天の買い進めにより9月 末以降急騰した結果、株価の割高感が強まり、適正水準に向けて戻している。