コンテンツにスキップする

中小型株は年末に向け上昇-人材確保が成長のカギ:レオス・藤野社長

独立系資産運用会社レオス・キャピタルワ ークスの藤野英人代表取締役社長CEO(最高経営責任者)は25日昼に放送の ブルームバーグ・テレビの番組で、「8、9月の上昇相場に乗り遅れた中小型株 が年末に向けて見直される余地は高い。ただ、単に割安な銘柄は儲からず、人 材を確保して成長性を確実にする銘柄に選別投資する」と述べ、勝ち組企業に 集中投資する手法が有効との考えを示した。インタビューは18日に行われた。

上昇相場に乗り遅れた中小型株

代表的な中小型株指数であるジャスダック指数の月間上昇率は、8月が

0.2%、9月1.1%と、東証株価指数(TOPIX)のそれぞれ5.5%、11%を 大幅に下回った。新興企業のなかには相場に逆行する形で下げている銘柄も散 見され、銘柄選別の重要性が増している。

今後のポイント-人材確保

その銘柄選別のポイントとして藤野氏は、1)ビジネスモデルや参入障壁 などからみた事業の質、2)社長の質など経営の質、3)株価水準--の3つ を挙げた。中小企業の場合、社長の質が経営を大きく左右するため、3つのな かでも経営面を重視する。

また景気回復により人材需要が高まっているが、団塊世代の大量退職時代 の到来と新卒者数の減少で採用が難しくなっている。こうなると、「ブランド力 のある企業や従業員を大切にする企業は良いが、逆のイメージがある企業は人 員確保に四苦八苦して、成長阻害要因になる可能性がある。今後の企業インタ ビューではこうした点について質問していく」(藤野氏)という。労働コストの 上昇で企業間格差がますます広がり、勝ち組が一段と優位に立つ構図だ。

鞍馬天狗:1年半で43%の投資収益

レオスピャピタルが投資助言する公募の日本株ファンド「レオス日本成長株 ファンド(愛称:鞍馬天狗)」は、2004年4月の設定から前週末までで43%の 投資収益率を上げた。同期間のジャスダック指数は6.8%の上昇にとどまり、 運用成績は良好だ。純資産総額は18億円。

21日時点の組み入れ上位銘柄は、1)エフアンドエム、2)グリーンホス ピタルサプライ、3)ルネサンス、4)黒田電気、5)ヴァリックなど、「ユニ ークをキーワードに、アナリストのカバー率が低く地味で地道な銘柄」(藤野氏) が並ぶ。

藤野氏はこのうち、医療用機器や設備を販売するグリーンホスピタルサプ ライについて、「医者や看護士、患者の視点に立った設計を特徴とし、同業他社 が少ないことが強み」と紹介。経営力については、同社・古川國久社長の言葉” 1ヒット5打点”を引き合いに出したうえで、野球で最高の4打点を達成して 顧客を満足させるにとどまらず、”満足した顧客による新たな顧客の紹介という 5打点目を記録して初めて成功といえる”との考えに共感し、高く評価してい る。

またルネサンスについて藤野氏は、「フィットネス関連企業のなかで最も経 営力が高く、きっちり増収増益決算を積み重ねている」と説明。さらに、「団塊 世代の大量退職時代が到来するが、これら世代は健康志向でアクティブなため、 フィットネス関連にお金をかける」と予測し、実は高齢化で業績が伸びる銘柄 との認識を示した。

アオキインターナショナルの子会社でカラオケ店を展開するヴァリックも 実はシニア関連だ。今は若者を主要顧客とするカラオケ事業によって株価が形 成されているが、藤野氏は複合カフェの展開に着目する。シニア層を狙った複 合カフェ「快活CLUB」で、課金モデルの伸びを期待している。

投資銘柄数は現在81だが、「企業調査の結果、投資したい企業がどんどん 出てきた。今後半年で10銘柄以上追加する」(藤野氏)意向だ。

企業決算

発表が始まった企業の9月中間期決算について藤野氏は、「企業規模に関係 なく上方修正が多く、非常に強い。デジタル家電関係の在庫調整が続いている エレクトロニクス関連は不調だが、内需などそれ以外のセクターは好調。中小 型株では外食やサービスよりも製造業に近いセクターの好調が目を引く」とコ メントした。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE