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KDDI:中間純利益は30%増益、au好調-7-9月は489億円(4)

携帯電話国内2位のKDDIが21日発表し た2005年9月の連結中間決算は、純利益が前年同期比30%増の1014億円となっ た。携帯電話のau事業が好調だったことが要因。中間期として過去最高益を更新 した。

7-9月期の連結純利益は前年同期比87%増の489億円となった。7-9月 期の売上高は同0.4%減の7545億円と微減収。営業利益は同8.2%増の789億円 だった。

ブルームバーグが集計し、算出した事前のアナリスト5人による調査(中央 値)は7-9月期の純利益が495億円、営業利益は722億円だった。純利益は、 前年同期に減損会計適用という特殊要因があったことから大幅増となった。

進捗率は58%

中間期の売上高は同0.2%減の1兆4688億円。au事業が好調を持続してい るため、PHS事業を譲渡した影響を吸収し、減収幅はわずかにとどまった。営業 利益は同2.6%増の1667億円。アナリスト5人の事前予想は1600億円だった。 また、中間期営業利益の進捗率は57.7%だった。中間期として営業利益も過去最 高となった。

収益のかぎを握る「1顧客の平均月間収入」(ARPU)はau携帯で7―9 月期は7190円だった。4-6月期は7050円と比べ140円上昇した。このうち音 声については、7-9月は4-6月比で60円増え、データでも80円上昇した。中 間期では7120円となり、前年同期と比べ160円低下した。

au事業は、中間期売上高が前年同期比10%増の1兆1178億円で進捗率が

49.8%。営業利益は同29%増の1852億円、進捗率59.0%だった。純利益は同 34%増の1113億円と増収増益となった。7-9月期の売上高は同11%増の5783 億円、営業利益は同45%増の921億円、純利益は同55%増の567億円となった。 また、7-9月期の解約率は1.21%と前年同期比で0.28ポイント改善となった。

auに懸念なし

会見に出席した小野寺正社長は、「解約率も低く、純増数も好調でau事業に おいて懸念材料はいまのところ見当たらない」と強気の見方を示した。「着うたフ ル」が好調で9月28日時点では累計ダウンロードが2000万曲を越えた。また、 WIN契約者も9月末で555万件と増加している。小野寺社長は来年下期にも導入 されるナンバーポータビリティ制度(事業者を変更しても電話番号が変らない制 度)が始まるまで解約率の低下は続くのではないか」とコメントした。また、ナン バーポータビリティに関連して、ドコモとの競争に加えてボーダフォンの出方にも 影響を受けることが大きい、との認識を示した。

ARPUが前期比ベースで下げ止まりの兆候をみせていることに対して「料金 面については安心して携帯電話を使えるようになった」とコメントした。

固定通信事業では、中間期の営業損益は295億円の赤字となり、前年同期の 24億円の黒字から大幅赤字に転落した。売上高は前年同期比3.6%減の2862億円 となった。純損失は同80億円から162億円に拡大した。割安な固定電話サービス のメタルプラスは販売エリアの拡大が遅れているため、業績が低迷した。同社は、 契約しながらもまだ開通していない回線が9月末段階で64万回線ほどあり、これ らの早期開通とともに、さらに販売の拡大を目指す。

また、固定網については、IP化を先行させ、世界に先駆けて08年3月末ま での固定電話網のIP化を完了させる予定を強調した。

また、小野寺社長は東電との包括提携について「まだ始まったばかりであり、 具体的な数値目標や提携効果に関して明らかにする時点ではない」としてコメント を控えた。配当については、中間期3500円を実施したことで、下期3500円では 配当性向が17.7%となって20%を下回ることになるため、「再検討する課題」と 述べた。

また、KDDIの通期予想は据え置いた。従来予想では、純利益は前期比

6.8%減の1870億円、売上高は同1.9%増の2兆9760億円としている。

KDDIの株価終値は前日比3000円(0.5%)高の63万6000円。

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