コンテンツにスキップする

7-9月営業利益:ドコモ3.3%減、KDDI1.0%減-専門家予想

NTTドコモの(2006年3月期)第2四半 期(7-9月)連結決算は、本業のもうけを示す営業利益(中央値)が前年同期比

3.3%減、また、KDDIは同1.0%減となるもようだ。ドコモについては、前四 半期に営業利益計画に比べて高い達成度合い(進捗率)を示し、この計画に対する 進捗率がどこまで高まるのかが焦点となる。またKDDIはほぼ想定内の範囲に収 まりそうだ。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト5人の収益予想を集計し算出した。調 査によると7-9月期の営業利益予想はドコモが同3.3%減の2600億円、KDD Iが同0.9%減の722億円となった。また、純利益予想については、ドコモが同 13%減の1441億円、KDDIは同89%増の495億円となる。KDDIの場合は 前年同期に減損会計適用の特殊要因があったことが急増の背景。

中間期としては、ドコモの営業利益が0.4%増の5476億円、KDDIが同

1.5%減の1600億円となりそうだ。売上高は、ドコモが同1.2%減の2兆4227 億円、KDDIが0.8%減の1兆4590億円となりそうだ。

日興シティグループ証券の細井亨アナリストはレポートで「上期の営業利益は 通期計画に対する進捗率が7割近くまで達する可能性もある」と指摘し、「今決算 で通期営業利益見通しを9000億円の大台にまで上方修正するかどうかに注目して いる」としている。

一方で、三菱UFJ証券の佐分博信シニアアナリストは「ともに相当良い内容 になるだろう」と見ているが、会社側がそれを受けて「下期にはナンバーポータビ リティ導入の影響でインセンティブや端末原価などのコストが拡大する可能性もあ る」ことから、「すぐに通期利益が増加することになるとはいえない」と語った。

収益のかぎを握る「1顧客の平均月間収入」(ARPU)は4-6月期がドコ モは6940円と前年同期比460円低下した。ただ前四半期との比較では20円増加 となりARPUの低下傾向に歯止めがかかった。また、KDDIのARPU(携帯 電話のau事業)も、4-6月期は7050円と前年同期比で210円低下したものの 前四半期の6960円を上回った。

野村証券の増野大作アナリストは「これまでのところ、第2四半期ではドコモ、 KDDIともに携帯電話のARPUがかなり良い結果となることを確認することが できるのではいか」という。また、大和総研の森行眞司シニアアナリストも「ドコ モ、KDDIともに携帯電話の通話は好調、料金値下げと災害が続いたことにより 携帯電話の通話量が増加している。また、データ通信もそれぞれ想定以上のはず」 との見方を示した。

KDDIは13日、東電の子会社で通信事業を行うパワードコム(東京・港) を来年1月1日付で吸収合併するとともに、東京電力と通信事業で包括提携するこ とで合意したと発表した。これによりNTTへのより強力な対抗軸を形成する。

KDDIの業績発表の見所については、日興シティグループ証券の細井アナリ ストはレポートのなかで、業績については想定範囲内としたうえで「決算よりむし ろパワードコム買収に伴う東電との提携効果に関して説得力のある説明がなされる かどうかが重要だろう」と指摘している。

また、JPモルガン証券の勝間和代アナリストは「KDDIは移動が上振れ、 固定が下振れとなりそうだ。ただ固定がどれだけ下げるか。最悪のケースシナリオ はメタルプラスの手数料は出ても回線が伸びてないこと」という。また、パワード コムの吸収合併について「状況を悪化させるだけ。いまから光ファイバーを、とい うのはもう間に合わなくて、この2年で光かWiMAXという時代になるが、果た してKDDIがそれに対応できる体力を保有しているかどうか」と懸念を示した。

ドコモの2006年3月期の連結業績予想は、会社予想で純利益が前期比29%減 の5330億円、営業利益は同3.3%増の8100億円、売上高は同0.8%減の4兆 8050億円を見込んでいる。また、KDDIの通期予想は純利益は前期比6.8%減 の1870億円、営業利益は同2.4%減の2890億円、売上高は同1.9%増の2兆 9760億円としている。

KDDIは21日、ドコモは28日のそれぞれ午後3時に中間期と第2四半期 の業績発表を予定している。

20日株価終値はKDDIが前日比3000円(0.5%)高の63万3000円、ド コモ は同2000円(1.0%)安の19万3000円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE