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グリーンスパンFRB議長:米経済はエネルギー高騰を「無理なく克服」

グリーンスパン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は12日にワシントンで講演し、米国経済はこれまで、エネル ギー価格の「急騰による影響を無理なく克服してきた」との見解を示し、市場 主導の刺激と「柔軟性」がこれに寄与したと指摘した。

講演テキストによるとグリーンスパン議長は、「米国経済がこの数十年間、 確実に景気縮小を引き起こしかねないようなショックに直面しつつも、目覚し い成績を残したことにより、市場の柔軟性向上によって得られる利点が極めて 明確に証明された」と語った。

この日の議長講演の内容は、9月27日の全米企業エコノミスト協会(N ABE)でのものとほぼ一致し、米国経済の見通しや金利政策には言及しなか った。

ただ今回の講演でグリースパン議長は、9月27日の講演で指摘したリス クには触れなかった。議長は前回の講演で、「政策当局者にとって、大変皮肉 なことに、経済安定化の成功がリスクを内包する」と指摘。経済の安定化に伴 い、「リスクプレミアムの低下が長期化すると、必然的にその逆転が起き、資 産価格が下落することになる」と述べていた。

さらに、こうしたバブルの形成と崩壊について、「市場のダイナミズムの ほか、人々の熱狂と失意という感染性の発作の繰り返しを反映しているように 見える」としていた。

エネルギー価格高騰

グリーンスパン議長はこの日の講演で、「この2年間で石油と天然ガスの 現物・先物価格が急騰したが、米国経済は市場主導型経済に起因する柔軟性の おかげで、この影響を無理なく克服してきた」と述べた。原油価格は年初来で 約51%上昇。特に一連のハリケーンがメキシコ湾岸を直撃した後、記録的な 高騰となった。

グリーンスパン議長はまた、「革新的なテクノロジーが効率性の低い生産 能力に取って代わるなか、高い水準の生産性が達成されるに伴い、富が創出さ れる」と指摘。1980年代は、規制緩和によって経済の柔軟性が高まるとの見 方を裏付ける時代だったと述べた。議長は、「経済の調整という大仕事を市場 に任せられるという事実は、極めて価値の高い政策上の財産だ」と付け加えた。

グリーンスパン議長はさらに、保護主義への警告を繰り返し、「保護主義 は国内、国外を問わず、いかなる形であれ米国の労働者の暮らしを豊かにする ものではない」と述べた。

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