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パラマウント:ソニーの次世代DVD支持-東芝規格と両にらみも(3)

米メディア3位のバイアコム傘下の映画大手、 パラマウント・ピクチャーズは2日(現地時間)、ソニーなどが推進している次世 代DVD(デジタル多用途ディスク)規格「ブルーレイ・ディスク」を支持すると 発表した。プレーヤーの発売に合わせて、日米欧で映画ソフトを供給する。ただし、 パラマウントは昨年11月にソニー陣営に対抗する東芝主導の規格にも支持を表明 しており、両陣営にソフトを提供する可能性もある。

次世代DVD規格をめぐっては、映画大手の動向が普及のカギを握るとして、 注目されてきた。パラマウントが権利を持つ「タイタニック」や「ゴッドファーザ ー」のようなヒット作が発売されれば、プレーヤーの需要が喚起されるからだ。映 画各社はこれまで、特定の規格を支持しても、その競争相手の規格向けにソフトを 供給する可能性を排除するものではない、としてきたが、映画大手で両方の規格に 支持を表明したのはパラマウントが初めて。同社は、東芝が主導する「HD DV D」規格向けソフトに関する方針について、この日の発表文では明らかにしていな い。

パラマウントはブルーレイ支持に至った理由について、同規格を支持する企業 が多いうえ、ソニーのゲーム子会社が来春以降に発売を予定する次世代家庭用ゲー ム機「プレイステーション3」がブルーレイ対応プレーヤーを搭載することが、同 規格に有利に働く、と指摘した。さらに、今回の決定はブルーレイ・ディスクのコ スト構造や海賊版防止の技術をあらためて検証した結果でもあると付け加えている。

一方、東芝は3日、パラマウントが引き続き、HD DVDを支持しているも のだと認識しているとする声明を発表した。東芝はその中で、ブルーレイとHD DVDでは量産段階のコスト面で決定的な差が生じ、米映画会社を含む多くのコン テンツ(上方の内容)プロバイダーが最終的にはHD DVDを選択すると確信し ているとした。

高画質・大容量の次世代DVD規格をめぐり、両陣営は今春、規格統一に向け た話し合いを試みたが合意には至らず、交渉は事実上、決裂した。このためビデオ テープのベータとVHSのように、異なる規格の対応機器が発売されるのは避けら れない状況となっている。ソニーの中鉢良治社長も先月、規格の一本化に向けた協 議は行っていないとの認識を示した。これに対して東芝はこの日の発表で、規格統 一の可能性は常に模索しているとした。東芝はHD DVD対応製品を国内では年 末に、米国では来年の早い時期に商品化することを目指している。

ソニー株は前週末終値比10円(0.3%)高の3740円、東芝は同4円 (0.8%)高の504円(午後2時半現在)。

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