ジュリアス・ベアの債券ファンド、外貨投資で好調-PIMCOなど上回る

スイスのプライベート・バンク、ジュリア ス・ベアの債券ファンド、ジュリアス・ベア・トータル・リターン・ボンド・ ファンドは、同種のファンドのなかで最高の運用成績を上げ、ビル・グロス氏 が運用するPIMCO(パシフィック・インベストメント・マネジメント)・ トータル・リターン・ファンドをも上回っている。

外貨への投資を増やしたことが好成績につながった。運用担当者のドナル ド・クイングリー氏とリチャード・ペル氏は2004年10月に、ドルの下落を見 込んで外貨投資を増やした。その2カ月後、ドルはユーロに対して過去最低を つけた。現在は、資産の22%をメキシコやアイスランドなどドル建て以外の債 券で保有している。

ペル氏は「世界中で収益機会を探している」として、「他の人が目を向け ないような小規模市場の一部にチャンスがある」と述べた。

ジュリアス・ベアのファンドは過去1年で6.4%上昇した。年限3-10年 で投資適格級の国債と社債に投資する「トータル・リターン」型のファンド23 本のなかでトップの成績だ。890億ドル(約10兆540億円)規模のグロス氏の ファンドは3.2%で5位。

ジュリアス・ベア・インベストメント・マネジメント(ニューヨーク)で 運用されているトータル・リターン・ボンド・ファンドは、過去5年でも年平 均8.3%の収益を上げ1位となっている。目論見書によると、同ファンドは最大 で資産の40%をドル建て以外の債券に投資できる。また、同額の外貨投資もで きる。一方、PIMCOトータル・リターン・ファンドは、米ドル建て以外の 債券の保有は30%までに制限されている。

クイングリー氏は、ドル安を見込んだ外貨投資が2004年末の好成績につな がったと説明。その後、今年に入ってドルがユーロに対し13%上昇するなかで は、外貨投資を徐々に減らしてきたという。同氏はまた、円については失望し たと語った。同氏は景気回復が円高につながるとの予想から、年初から円建て の資産を3%以上組み込んできたという。円は「少なくとも1ドル=105円には なっているべきなのだが」と同氏は話している。

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