米デルファイ:GMに6800億円の支援求める、破たん回避模索-関係者

米自動車部品メーカー最大手のデルファイ は、破たんを回避するため元親会社の自動車メーカー、米ゼネラル・モーター ズ(GM)に、60億ドル(約6780億円)相当のパッケージ支援を求めている。 事情に詳しい関係者が28日までに明らかにした。

関係者によると、デルファイはGMから得た資金を一部のベテラン従業員 の退職奨励金や、減給を受け入れる代わりの一時金に充てることにより、コス ト低下を図る計画だ。年金基金への拠出や退職者医療費の負担金にも充当する という。

GMの広報担当者、ジェリー・ダブロースキ氏によると、同社はデルファ イの要請について検討している。同氏は詳細については明言を避けた。GMが デルファイを支援するかどうかは、同社自身が全米自動車労組(UAW)から どのような譲歩を得られるかにも左右される。GMは従業員医療費の負担金で 年間56億ドルの削減を求めている。

米自動車調査会社、センター・フォー・オートモーティブ・リサーチ(ミ シガン州アンアーバー)のアナリスト、ショーン・マッカリンデン氏は「問題 は、デルファイ支援がGMの利益になるということを取締役会に示さなければ ならない点だ」と述べた。

マッカリンデン氏によると、デルファイが高賃金のUAW組合員2万4000 人を退職させ、低賃金の新規労働者に代えることができれば、部品価格が下が ることによりGMにとって年14億ドルの経費節減につながる。デルファイ支援 によって、医療費負担の引き下げをUAWに受け入れさせることができれば、 一段の節約につながる。

デルファイの広報担当者クローディア・ボーカス氏は、GMに金融支援を 求めていることは認めたものの、金額は明言しなかった。UAWの広報担当者 はコメントを控えた。

マッカリンデン氏は、救済したデルファイがガソリン高騰や景気減速で将 来破たんする可能性も、GMが支援をためらう理由となっているだろうと述べ た。同氏はまた、GMがデルファイの従業員を受け入れるために自社従業員向 けの退職奨励金を導入することになれば、負担は60億ドルよりもさらに膨らむ と指摘した。デルファイの分離時の契約により、デルファイ社員はGMに欠員 ができればGMに戻る権利を有する。

GMは2005年上期に11億6000万ドルの赤字を計上し、業績立て直しを図 っている。デルファイが破たんすれば、小規模の部品メーカー数十社のなかに 連鎖破たんが起きる可能性があると会計会社プラント・アンド・モランのパー トナー、クレーグ・フィッツジェラルド氏は話す。そうなれば、GMはSUV (スポーツ型多目的車)の新モデル導入を進めている最中に必須の部品の納品 が滞る事態に見舞われかねない。

--共同取材:Walden Siew

Editors: Versical,Merz, Wolfson

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