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第3四半期の米社債相場は下落-ジャンク級への格下げ高水準

投資適格級の米社債は第3四半期(7-9 月)、今年2四半期目の下落となる見通しだ。買収先企業名義の借り入れで買収 代金を賄うレバレッジドバイアウト(LBO)の増加が影響し、ジャンク級(投 機的格付け)への格下げは金額ベースで過去最高の5050億ドルに上っている。

ブルームバーグ・データによると、投資会社による買収合意は年初来2040 億ドルに上り、前年同期比で56%増えた。LBOの対象となった企業は負債が 増加し、既発債のリスクは高まる。

自動車大手の米ゼネラル・モーターズとフォード・モーターの格下げや原 油高による景気減速懸念を背景に、投資適格級社債は6月30日に比べ0.62%下 落している(メリルリンチ調べ)。

リーマン・ブラザーズのクレジットストラテジー担当上級副社長ジョー ン・ジェニール氏は、「LBOや破たん、原油高をめぐる不透明感から、投資家 は社債市場を敬遠しがちだ」と述べた。

リーマンはハリケーン「カトリーナ」が景気を減速させるとの見通しから、 投資適格級社債の組み入れ比率をベンチマークよりも10%低くすることを推奨 した。

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、投 資適格のなかで最低の「BBB-」格付けの債務のうち約880億ドルが見通し 「ネガティブ(弱含み)」または格下げ方向での見直しの対象となっている。1 年前はこのような債務は700億ドルだった。

S&Pによるとまた、デフォルト(債務不履行)率も上昇する見通しだ。 デフォルト率は2006年第2四半期(4-6月)までに2.41%(8月は1.79%) まで上昇する見通しだ。

年初来では2.11%となっているジャンク(高リスク・高利回り)債のリタ ーン(投資収益率)も、第3四半期はデルタ航空とノースウエスト航空の破た んが響き0.97%と、第2四半期の2.61%から低下した。

メリルリンチによると、投資適格級社債の平均スプレッドは年初から7ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し90bp、ジャンク(高リスク・ 高利回り)債の平均スプレッドは同61bp拡大の371bpとなっている。

第3四半期のリターン上・下位5社は、それぞれ以下の通り。

会社名                        騰落率
上位5社
Precision Drilling           6.8%
Clear Channel Comm.          6.6%
Hertz Corp.                  6.2%
PPL Corp.                    5.3%
VTB Capital SA               4.8%

下位5社
Albertson's Inc.           -23.0%
Knight Ridder Inc.          -9.9%
Safeway Inc.                -7.3%
ConAgra Foods Inc.          -6.4%
Jones Apparel Group         -6.3%
ブルームバーグ・ニュースとメリルリンチ調べ(9月22日現在)。

--共同取材:Brett Cole 、 Suzy Assaad、 Rodney Yap Editors: Pittman, Chan.

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