蘭ING:国境を越えたM&Aを検討も―マースCFO

オランダの金融サービス最大手INGグル ープのシーズ・マース最高財務責任者(CFO)は24日、国境を越えたM&A (合併・買収)を検討する可能性を明らかにした。こうしたM&Aの追求を敬 遠していた欧州のライバル企業が前向きに転じていることが背景にある。

マースCFOはワシントンで開かれた国際金融協会(IIF)の年次会合 で、「国境を越えた合併は、可能性がある」と述べ、M&Aの相手先となり得 る企業は「もちろん自国からあまり遠すぎない国の企業だろう」とし、スペイ ンの銀行の可能性は低いとも述べた。

米英や日本の銀行がM&Aを進め欧州の銀行よりも規模を拡大していくな か、欧州連合(EU)は、加盟国政府に対して外国企業による国内企業買収の 制限を緩和するよう呼び掛けており、企業も収益拡大のため国外市場を視野に 入れている。マースCFOは、最近の欧州の銀行M&Aを受け、有機的成長だ けに依存する経営の見直しを余儀なくされていると話した。

オランダの銀行最大手ABNアムロ・ホールディングは、イタリアのアン トンベネタ銀行の買収が完了すれば、株式時価総額でINGを上回ることにな り、INGはABNアムロとの競争激化に直面することになる。

欧州の国境を越えた銀行買収で最大規模となるのは、イタリアのウニクレ ディト・イタリアーノによるドイツのHVBグループ買収(189億ドル=約2兆 1200億円)。スペイン最大の銀行、サンタンデール・セントラル・イスパノ(B SCH)は昨年11月に英アビー・ナショナルを152億ドルで買収している。

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