ウォール街で「人材争奪戦」―米メリルやゴールドマンなど採用強化

米大手証券メリルリンチとゴールドマン・ サックス・グループ、ベアー・スターンズは、過去最高益を記録するなか、約 5年ぶりの高ペースで人材を採用している。

メリルリンチの欧州の院卒者採用担当責任者、ビビアン・ブラッドリー氏 は、「人材争奪戦がまた始まった」と述べ、「有能な人材を引き付けるために 他社に負けないよう努力している」と話した。

トレーディング収入が伸び、企業買収や株式発行が2000年以来の水準に増 加しているなか、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスやモルガン・スタ ンレーを含む米5大証券会社は、過去1年間で約8100人(5%)増員した。採 用の中心は、最近大学やビジネススクール(経営大学院)を卒業した人。

米大手証券会社の従業員数は1990年代後半に48%増加したが、その後は 2000年に始まったハイテク株の急落と3年にわたる株式発行やM&Aの低迷の あおりを受け、8万9000人がリストラされた。米労働統計局によると、今年8 月末時点の米証券業界の人口は79万6000人で、03年10月の75万1000人から 増加した。

英イーゴン・ゼンダーの投資銀行業界の人材紹介業務に携わるマリー・キ ャロライン・ティルマン氏は、「証券会社の多くは若手のレベルを再構築して いる」と述べ、「一部の証券会社は削減し過ぎた層を再構築している」と指摘 した。

リーマン・ブラザーズは先週、第3四半期(6-8月)純利益が74%増加 し過去最高の8億7900万ドルに達したと発表した。同社は第3四半期に1330 人増員したことも明らかにした。リーマンのデービッド・ゴールドファーブ最 高総務担当責任者(CAO)は、同社が来年5-10%人員を増強する見通しを 示した。

ベアー・スターンズは8月末までに1年間に800人増員した。従業員数が 2001年時点よりも少ないゴールドマンは来年、ビジネススクール卒業者の採用 を世界ベースで約25%増やす計画。

--共同取材 ニューヨーク Adrian Cox Editors: Snyder, Quinson, Todd.

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