東芝機械が大幅高で9年4カ月ぶり高値-自動車向け好調で業績増額

東芝機械の株価が大幅高。自動車メーカーの 設備投資増強を背景に、アルミを作るダイカスト機や大型の射出成形機の販売が 好調。今期業績予想を増額修正したため、足元の利益と比較して株価に割安感が 強まったとみた買いが膨らんでいる。

午前9時42分現在、株価は前日終値を45円(6.5%)上回る740円に急上昇。 1996年5月以来9年4カ月ぶりの高値水準に到達した。

東芝機械は21日、ダイカスト機や射出成形機、一般工作機械などが自動車や 家電、産業機械向けに好調なことを受けて、2006年3月期の業績予想を上方修正。 連結経常利益予想を110億円から128億円に引き上げた。業績上方修正に伴い、 前期と同じ7円と計画していた年間配当も10円に増やす。

野村証券の森脇崇アナリストは業績修正について、「ダイカスト機も射出成 形機も競争力が高いため、きっちり需要を取り込んでいる」と受け止めた。その うえで驚いた点として、中間期の売上高予想を据え置きながら、利益を53億円か ら62億円に増額したことを挙げた。「需要拡大局面でもコストを抑えていると評 価できる。今期経常利益は138億円程度まで上ぶれる可能性がある」(森脇氏) という。

野村証券がカバーしている機械セクターの来期予想PER(株価収益率)は 17倍。これに対して東芝機械は前日終値ベースで12倍にとどまる。収益性が回復 して財務体質が良くなった現在、セクター内で割安に放置される理由がなく、株 価の一段高が期待される。

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