三菱自株、1年半ぶり高値後に急落―マネーゲーム化した動きとの声

この日の三菱自動車株は値動きの荒い展開 だった。前日の終値を9%超え約1年半ぶりの高値水準に近づく場面があった半 面、7%近く下落する局面もあり、市場関係者からはマネーゲーム化した動きと の指摘が聞かれた。

この日の三菱自株は買い気配で始まり、午前9時10分ごろに前日比15円 (6.3%)高の253円で売買が成立した。一時は同22円(9.2%)高の260円を つけ、2004年5月以来の高値水準に接近、その後は売りが優勢となり、同16円 (6.7%)安の222円まで下落に転じる場面があった。

株価は午前の取引終了にかけて再び前日の終値を上回る局面があったものの、 午後に入ってからは下振れる展開となった。この日の株価終値は同8円 (3.4%)安の230円。東証1部での売買高は約5億1400万株と首位で、2位以 下を倍以上引き離した。

東洋証券情報部の大塚竜太ストラテジストは、三菱自株の値動きについて 「マネーゲーム化した動き」としたうえで、信用取引における取り組みの良さが 背景の一つにあると指摘した。「貸借倍率は3.66倍。短期資金が流入している 銘柄としては“上値が重くない”という印象につながっており、回転がききやす いとして急激な買いが継続的に入ったのでは」(大塚氏)という。

ブルームバーグ・データによると、9月9日時点の三菱自株の信用売り残高 は2737万株と8月5日時点の1940万株から増えているものの、信用買い残高も 1億10万株と3倍以上に膨らんでいる。信用取引は手元にある資金以上の売買 ができるため高リスク・高リターンの取引とされる。

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