米ニューオーリンズ市長、被災者の帰宅を中断-別の熱帯性暴風雨接近

米ニューオーリンズのレイ・ネーギン市 長は19日、新たな熱帯性暴風雨がメキシコ湾に接近しつつあり、洪水被害が 拡大する恐れがあるとして、ハリケーン「カトリーナ」の被災者の一部を帰宅 させる計画を中断した。

これに先立ち、ブッシュ米大統領や連邦政府当局者は、同市は依然として 通常の生活を送るには適さない状況が続いているとの見解を示していた。ネー ギン市長は、市民の帰宅中断について、熱帯性暴風雨「リタ」が週末までにル イジアナ、テキサス両州の海岸線に向けて接近し、現在市を守っているぜい弱 な堤防が決壊し、再び冠水する恐れがあるためと説明した。

ネーギン市長はニューオーリンズで記者会見し、「今回の暴風雨は、カト リーナ並みに危険だ」として、「再び暴風雨に襲われた場合、堤防が持ちこた えられるとはみていない」と語った。

同市長は先週、8月29日のカトリーナ襲来による洪水の被害が軽微だっ た住宅地について、市民の帰宅を認める意向を表明。対象地域の住民は約18 万人で、一部の住民や商店経営者は既に自宅や商店などに戻り始めていた。

ニューオーリンズの現地救援活動指揮官に指名されたタッド・アレン沿岸 警備隊司令官は18日、ネーギン市長は市内の汚染に関する懸念や飲料水の不 足状況を考慮し、住民の帰宅計画を遅らせる必要があるとの認識を示していた。

ネーギン市長は、アレン司令官の見方には同意しないとして、今回の決定 はあくまでリタの接近によるものだとしている。同市長によると、9インチ (約23センチ)以上の降雨や暴風雨に見舞われれば、「大規模な洪水」が予 想されるという。市長は「市民にとって自分の町に戻ることは重要で、誰もが 残していった家財道具などの様子を確認したいと考えている」と語った。

リタは19日夜にもハリケーンに発達し、20日にもフロリダ州の最南端諸 島、フロリダキーズを通過し、メキシコ湾に向かう見通し。その後、カトリー ナが襲来した地域を横断し、9月24日までにテキサス州沿岸に到達するとみ られている。

--記者説明 Kristin Jensen, Margot Habiby、Heather Burke、 Richard Keil   Editors: A. Sullivan, Sobczyk

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE