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JPモルガン証券の勝間氏:今期業績見通しはほぼ横ばい-通信業界

JPモルガン証券株式調査部のヴァイスプレジデ ント、アナリストの勝間和代氏はブルームバーグテレビジョンに出演し、今期業績は 各社とも横ばいを予想するなど、通信業界に関しての見通しなどを次のように語った。

携帯電話業界の注目している材料は 「1)第2四半期(7-9月期)のARPU(1加入者当たりの平均月間収入)が前 四半期のように名目上でも上がってくるのか、2)ソフトバンクやイー・アクセスな どの新規参入組がどのくらいの時期に参入できるかどうか、3)Wi-Fi・スカイ プなどの新しい規格が4G(第4世代の携帯電話方式の総称)と比べた場合どちらに 優位性があるか注目している」

携帯各社をどう見ているのか 「ドコモはフェリカを中心に囲い込み戦略のなかで順調だが、正直目新しい材料はな かなかない。KDDIは、ツーカーのauへの移行をどうするのか、またテプコなど 電力会社とのアライアンス(連合・提携)を含めた形で固定網の融合をどう進めるの か、ボーダフォンについては表明している通りの立ち直りができるかに注目している との見方を示した。計画の中では各社ベストの範囲でやっているようだ」

固定も含めた通信業界の業績見通しについて 「固定網自身は下げ止まりがみられるなか、IP電話の進展がどのくらいあるのかに 対して、基本料金の引き下げが一服しており鈍化スピードの具合が気になっている」 「今期の見通しに関して、ほぼ各社、会社予想を達成すると見ている。固定網もコス ト削減し、携帯電話の買い替えサイクルがやや長期化の傾向が見られる。全体的に端 末手数料などの削減の見通し。来期に関しては、各社とも増益は難しいが、ほぼ横ば いに近いのではないか」

株価動向と銘柄選択は 「足元ファンダメンタルズ(基礎的条件)は通信セクターに大きな変化はないが、他 のセクターとの絡みから、割安感からKDDIがこれまで結構買われ、NTTがやや 不調だ。ただ、ファンダメンタルズ的には、NTTの光ファイバーの進展には着目し ており、より妙味があると考えていて「オーバーウェート」としている。KDDIは ツーカーの移行、(KDDIが提供する新電話とインターネットのサービス)のメタ ルプラスにお金を使う中で『アンダーウェート』としている」

ドコモについて 「ドコモの投資判断は『中立』、会社予想の業績に対してどのぐらいの数字が出てく るのか注目している。ただ、災害が増えると携帯電話の通話時間は増える傾向にあり、 第2四半期のARPUが堅調になるかも知れないと市場は考え始めている。それがこ のところの株価上昇につながっているようだ。果たしてそれが実際に起きるのかどう かにも注目している」

KDDIについて 「KDDIはNTTに対する2番手のポジションが大きかったが、そのなかで、日本 テレコムを買ったソフトバンクが台頭してきたこと、しばらくメタルプラスにお金が かかること、また、スカイプ(無料インターネット電話)のような驚異的なものに対 して国際収入や長距離収入からの減収要因が大きいとして、現状の株価は割高だと考 えている」

NTTについて 「NTTの妥当株価は52万円程度と考えている。その要因としては光ファイバーの シェア争いでは60%、70%ということで、今後もシェアが伸びてくる可能性が高い。 また、人員削減を含めコスト削減で、営業利益率が伸びてくるのではないか」

--共同取材:柿崎元子  Editor : Murotani

梅田 隆生 Takao Umeda

(81)(3)-3201-8917 tumeda@bloomberg.net

柿崎元子 Motoko Kakizaki

(81)(3)3201-8919 mkakizaki@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 室谷哲毅 Tetsuki Murotani (813)3201-8960 tmurotani@bloomberg.net

テオ チャンウェイ Teo Chian Wei (813)3201-3623 or cwteo@bloomberg.net

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