製油会社株が急伸、小売りと自動車株は下落-カトリーナの影響で

ハリケーン「カトリーナ」によるメキシコ湾 岸地域への被害を受けて、米株市場の今年の最大の主題であるエネルギー価格が 再び注目を集めている。

製油会社のバレロ・エナジーやスノコ株は、ハリケーンの影響によるガソリ ン価格高騰を背景に、最高値を更新した。一方、燃料費高騰が消費者の財布を直 撃するとの見方からウォルマート・ストアーズなどの小売り株やゼネラル・モー ターズ(GM)などの自動車株はさえない。

クック・アンド・ビーラー(フィラデルフィア)で75億ドル(約8220億円) 相当の運用に携わるテッド・オコナー氏は、燃料高は「消費者、特に低所得層に はもちろん影響があるだろう。これは年初から続いていることだ」と述べた。ま た、燃料の「需給がひっ迫すればするほど、製油会社にとっては好機だ」と指摘 した。

S&P500種株価指数は8月29日にカトリーナがメキシコ湾岸地域を襲って 以来2.1%上昇している。エネルギー株指数は5.7%上昇と、24業種中で最高。 上昇率2位と3位はREIT(不動産投資信託)株と公益株で、これらはカトリ ーナ後の金利低下のなかで配当性向の高さが人気の理由となっている。

一方、カジノやホテル、外食産業などを含む消費関連株は最大の下落。業種 別で下落したのは、このほか自動車株と運輸株のみとなっている。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは1日、製油会社株の買いを推奨 し、ハリケーンによる供給途絶が需要後退のなかでも価格維持につながるとの見 方を示した。アナリストのポール・チェン氏はスノコやコノコフィリップスを含 む同業種の投資判断を「ポジティブ」と、従来の「ニュートラル」から引き上げ た。

エネルギー株、REIT株、公益株のほかに堅調なのはDRホートンなどの 住宅建設株と建設機械のキャタピラーなど。復興特需が業績を押し上げると期待 されている。ボーガン・ネルソン・スカーボロ・アンド・マカラフ(ヒュースト ン)で運用に携わるマーク・ローチ氏は「町を再建するのだから、復興関連の銘 柄は非常に有望だ」と話している。

小売株については、「カトリーナの影響とガソリン、原油価格の上昇を見れ ば、投資したい分野ではない」(クラーク・キャピタル・マネジメントの投資責 任者ショーン・クラーク氏)との見方が大勢だ。

--共同取材: Brian Sullivan 、 Dana Cimilluca i Editor: Melloy.

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