米金融当局、「カトリーナ」による景気減速よりもインフレリスク重視

米連邦準備制度は、大型ハリケーン「カトリ ーナ」による影響について、景気減速リスクよりもインフレ加速リスクの方が高 いと結論付ける公算が大きい。9月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC) では、当局は恐らく利上げを実施するだろうが、経済成長や雇用に長期的な影響 が表れれば利上げを休止する可能性も示唆するとみられる。

ダラス連銀の調査部長、ハービー・ローゼンブラム氏はインタビューで、 「米国がこれまでショックを乗り越えてきた過去に注目すれば、米経済は非常に 回復力があることが分かる」と述べ、米金融当局はカトリーナ襲来前の景気の強 さと比較しながら、カトリーナ被害への対応を検討する可能性が高いとし、「初 期状態が重要だ」と指摘した。

米連邦準備制度の現役当局者も元当局者も、景気は減速しても一時的だとの 見方を強調しながら、インフレ防止に自信を表明している。さらに、これらの発 言から読み取れるのは、9月20日の声明ではデータ次第で今後利上げ休止の余 地があることを示す表現が盛り込まれたとしても、現・元当局者らは利上げを休 止する必要性を確信していないということだ。

リッチモンド連銀のラッカー総裁はインタビューで、「当局は1994年以降、 インフレが抑制不能になるのを防ぐために必要な行動を取る能力と意欲があるこ とを市場に納得させてきた」と指摘。ガソリン価格が年前半に38%上昇した後 でも、米当局へのこうした信頼が米国民の物価上昇懸念を抑えているとの見解を 示した。

ローゼンブラム氏もラッカー総裁も、政策金利の先行きについて予想してい ない。フィラデルフィア連銀のサントメロ総裁はハリケーンの直撃後の講演で、 米当局が慎重なペースで利上げを継続するとの見通しを示している。

--共同取材 ダラス Margot Habiby ワシントン Alex Tanzi

ロンドンAlejandro Barbajosa 、 Stephen Voss ニューヨーク オタワ Courtney Donohoe  Editor: Miller, Jaroslovsky.

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